
「たった一つの希望だった」。
東日本大震災で家を失っても、志望する高校に合格。そして、大学受験へ。
中学2年生のころ、東日本大震災による津波で自宅と両親の営む店が流されました。それから3か月間、避難所の小学校で暮らすうち、中学3年生になり、受験勉強が始まりました。家ごと、何もかも失い、ダンボールで作った机、お下がりの教科書で勉強する毎日でした。消灯時間が過ぎると、肌寒い体育館の片隅で小さな明かりだけを頼りに勉強していました。
そんな時、学校でCFCクーポン利用者の募集がありました。これは、私にとって塾に通って思う存分勉強に打ち込めるたった一つの希望でした。CFCに支援してもらえることが決まると、塾に通えるようになりました。そのおかげで、諦めかけていた志望校の高校に合格できました。合格発表の時は、今までの辛い日々の記憶がこみあげてきて、涙がとまりませんでした。
あの震災から月日が経ち、今度は大学受験です。私は今も、いろいろな人たちの期待や思いが込められているクーポンのおかげで塾に通っているので、勉強する重みが違うんです。私の夢は、被災地の復興に携わり、緑豊かなにぎわいのある街をつくることです。未来の可能性を広げるため、精一杯、頑張ろうと思っています。

2020年度 支援実績
■支援概要
対象者 | 東日本大震災で被災した経済困窮世帯の小学生から高校生 (所得制限あり) |
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給付額/人 | 8,194万円 一人当たり:小学生:15万円、中1・中2/高1・高2:20万円、中3/高3:30万円 |
クーポン利用期間 | 2020年4月1日~2021年3月31日 |
クーポン利用者数 |
399名
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クーポン利用率 (利用額/給付額) |
83.8% |
クーポン利用先数 | 901教室(2021年3月31日時点) |
面談回数 | 1,606回 |
■進路実績
- 高校進学率:98.5%(66名/67名)
- 大学等進学・正規雇用就職率:78.8%(26名/33名)
- 希望進路達成率:90.0%(81名/90名)
アンケート回収率91.7%
■審査方法
【新規利用者審査】
書類審査▶︎ | エントリーシート、公的所得証明書(又は生活保護受給証明書)を提出 |
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審査基準▶︎ | 世帯所得状況、学年 ※随時支援枠と不登校生徒支援枠については、指定機関(自治体・支援団体等)より推薦・紹介を受けた生活困窮者より申込を受け、先着順で利用者を決定。 |
【継続利用者審査】
書類審査▶︎ | エントリーシート、公的所得証明書(又は生活保護受給証明書)を提出 |
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審査基準▶︎ | 世帯所得状況、当該年度のクーポン利用状況 |
