新型コロナの影響を受け、多くの経済困窮家庭は、更に厳しい状況に陥っています。
2022年2月~3月に当法人が経済困窮家庭に対して行ったアンケート調査では、7割以上がコロナ禍の影響で所得減少の傾向があると回答するなど、家計が更にひっ迫している状況が分かりました。
ご家庭からは、「コロナの影響で主人の仕事が激減し、それに伴い家庭内でのストレスで主人からDVの様な状態になりました。約1年で子どもの成績がかなり落ちました。」(中学3年生の保護者)といった声が届いています。
CFCでは、このような経済的困難を抱える家庭の子どもたちに対して、オンライン教育を含む学習塾や習い事などで利用できる「スタディクーポン」の提供を行い、子どもたちが安心して学び続けられるようサポートしています。
活動の原資となる寄付金には限りがあり、今年度は過去最多となる1,902名からの応募が寄せられたことで、1,500名以上が落選してしまっています。
1人でも多くの子どもたちにクーポンを届けるため、皆さまの温かいご支援をお願いいたします。
CFCは、新型コロナが及ぼす子どもや家庭への影響について、経済困窮家庭の保護者1,902名に対して調査を行いました。調査の結果として明らかになったのは、大きく以下の3つです。
1. 生活困窮世帯の7割以上がコロナ禍の影響で所得減少の傾向がある
2. 生活困窮世帯の子どもの3割~4割の子どもに「学習機会の減少」「学力の低下」「学習意欲の低下」等の困りごとが生じている
3. 子どもの教育や学習に関する困りごとのうち、「体験機会の減少」と回答した割合が最多であった
(調査結果の詳細レポート(全21ページ)はこちら)
・新型コロナウィルス感染症流行により失業してしまい、その後はひとり親であることや、働ける時間が限られていることなどもあり、正社員にはつけず、パートや派遣で繋いでいる。子どもたちにとてもつらい思いをさせてしまっており、申し訳ない。(小学3年生保護者)
・小学生になってからすぐに学校が休校になり、学校で渡されたプリントを家で行っていました。学校が再開したあとは学習スピードが早かったため、1年生の段階でつまづくことが多く、苦手意識が高くなり、自分は出来ないからと諦め癖がついたと思います。(小学3年生保護者)
・収入減少を受けて習い事をしたいという希望を叶えてあげることが出来ず我慢させてしまっている。自分の興味があることに挑戦できない思いが学習面や友人関係にも影響していないかという不安を覚えます。(小学5年生保護者)
新型コロナの子どもや家庭への影響は長期化しており、コロナ禍以前から存在していた子どもの教育格差が、これまで以上に拡大することが懸念されます。
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