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スタディクーポン、
卒業生の今
CFCの設⽴から10年。これまで延べ4,600⼈以上の⼦どもたちに学習塾や習い事などで利⽤できるスタディクーポンを提供してきました。今回、過去にクーポンを利⽤した8⼈の卒業⽣と1⼈の現役利⽤者のもとを訪ね、お話を伺いました。10年の活動を通じて出会った彼らや彼⼥たちの「今」をお伝えします。
※プライバシーを考慮して仮名で掲載しております
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1
あの頃は塾が居場所だった。
「努力は裏切らない」。
先生がいつも支えてくれた原 美友紀(24歳)
期間:2011年12月~2015年3月
場所:宮城県⽯巻市記事を読む
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2
僕も誰かの人生を支えたい。
今は後輩の成長を見るのが
一番嬉しいです永野 ⼤樹(28歳)
期間:2010年4月〜2011年3月
場所:兵庫県記事を読む
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3
父が薦めてくれた
薬剤師になって
地元の医療に携わりたい園田 ひとみ(23歳)
期間:2013年6月〜2017年3月
場所:宮城県仙台市記事を読む
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4
遠慮するんじゃなくて
頑張って結果で応えたい。
そう思うようになりました大森 健人(20代)
期間:2011年4月〜2015年3月
場所:関西記事を読む
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5
避難所で奮闘した母の姿。
災害医療のプロを目指し、
コロナ病棟で働く山城 友香(25歳)
期間:2011年12月〜2015年3月
場所:福島県南相馬市記事を読む
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6
避難生活で感じた
温かい食事のありがたさ。
石巻で栄養士として働く宇野 未来(25歳)
期間:2011年12月~2015年3月
場所:宮城県⽯巻市記事を読む
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7
港で出会った夢。
いつか地元を支える
技術者になりたい鈴木 知浩(24歳)
期間:2011年12月〜2016年3月
場所:岩手県宮古市記事を読む
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8
コロナ禍の高校受験。
海外で活躍する編集者に
なりたい吉田 瑞希(16歳)
期間:2020年9月〜2021年3月
場所:東京都記事を読む
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9
ずっと通ってきた病院で
看護師になりたい。
恩返しがしたい菅原 ゆい(17歳)
期間:2018年11月〜現在利用中
場所:宮城県石巻市記事を読む
CFC10年のあゆみ
CFCは、阪神・淡路大震災を原点とするNPO法人ブレーンヒューマニティーのプロジェクトとして発足し、2010年に関西事業を開始。
東日本大震災を契機に独立し、2011年6月20日に法人設立しました。
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2010年
CFCスタディクーポン事業
関西事業
[主に兵庫県、大阪府、京都府]
(2010年〜現在) -
2011年
東北事業
[主に宮城県、岩⼿県、福島県]
(2011年〜現在)東日本大震災発生
CFC法人設立。東北での活動をスタート
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2012年
自治体協働事業
⼤阪市協働事業
(2012年〜現在)
クーポン型の学校外教育費助成事業が大阪市で初の政策化
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2013年
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2014年
公益社団法人に認定
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2015年
『東日本大震災被災地・子ども教育白書』発刊
協力:三菱UFJリサーチ&コンサルティング
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2016年
緊急支援事業
熊本地震緊急⽀援
[熊本県]
(2016年〜2017年) -
2017年
渋⾕区協働事業
(2017年〜現在)
スタディクーポン・イニシアティブ発足。全国の自治体政策へ
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2018年
⻄⽇本豪⾬緊急⽀援
[岡⼭県]
(2018年〜2019年)上峰町協働事業
(2018年〜現在)
CFCサポート会員(マンスリーサポーター)が1,000人に
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2019年
千葉市協働事業
(2019年〜現在)
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2020年
新型コロナ緊急⽀援
[東北、関東、関⻄]
(2020年〜2021年)那覇市協働事業
(2020年〜現在)
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2021年
国⽴市協働事業
(2021年〜現在)
法人設立10年
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2022年
CFC by the Numbers
CFCの活動は、多くの皆様の
温かい関わりによって成り立っています。
これまでの10年を数字でご紹介します。
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クーポン利用者数
4,678人(累計)
学年は、小学生~高校生です。東北と関西を中心に、全国15都府県の子どもたちにスタディクーポンを提供しました。
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クーポン利用先数
2,533教室
学習塾、スポーツ教室、音楽教室、野外活動団体など、多くの皆様にクーポン利用先として参画していただきました。
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大学生ボランティア数
933人(累計)
大学生ボランティア「ブラザー・シスター」が、子どもたちの進路・学習相談を通じて寄り添い続けました。
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寄付者数
1.5万人・団体(累計)
スタディクーポンの原資は寄付金です。多くの個人や企業・団体の方々が寄付を通じて活動を支えてくださいました。
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クーポン提供額
総額9.2億円
子どもの学年に応じて、一人当たり年間15万円~30万円分※のスタディクーポンを提供しました。※緊急支援は15万円以下の場合があります。
※これらは、主に寄付金を原資にCFCが自主運営する事業に関する数字です。
自治体などの受託事業については、数字に含んでいません。
MESSAGEチャンス・フォー・チルドレン
設立10年。
支えてくださった皆様に
感謝を込めて
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共同代表今井 悠介(いまい・ゆうすけ)
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共同代表奥野 慧(おくの・さとし)
私たちは子どもたちの教育格差をなくすことを目的にCFCを立ち上げ、今年で法人設立から10年を迎えました。
2011年、東日本大震災直後の仙台。マンションの一室で開始したスタディクーポンの利用者募集では、150人の定員に対し、1,700人以上のご家庭から応募があり、大半を落選とせざるを得ませんでした。期待に応えられなかった悔しさは今も残り続けています。
あのときから10年が経ちました。これまでに1万人以上のサポーターの皆様が支えてくださり、延べ4,678人の子どもたちにクーポンを届けることができました。
東北と関西で小さく始まったスタディクーポンが、全国各地の自治体政策にまで広がってきています。
10年前にクーポンを届けた子どもたちの多くはすでに成人しています。クーポンを使った後、彼らや彼女たちはどうなったのだろう。そんな思いで、これまでに出会ったクーポン利用者の卒業生や現役生の皆様からお話を伺い、記事にまとめました。
日々悩みながらも自分の道を懸命に歩み続ける彼らや彼女たちの姿を見て、お話を聞いて、そのプロセスにほんの少しでも関われたことを改めて嬉しく思いました。
クーポンをきっかけとした学びや経験、人との出会いが、子どもたちの人生を豊かなものにすると信じて、今後も活動を続けてまいります。
10年に渡る皆様からのご支援に心から感謝を申しあげます。今後とも、CFCの活動を応援いただけますと幸いです。