公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン

チャンス・フォー・チルドレン設立10年レポート

CFC設立10年

スタディクーポン、卒業生の今4

遠慮するんじゃなくて
頑張って結果で応えたい。
そう思うようになりました

大森 健人(20代)仮名

Omori Kento

関西出身。幼少期に父の暴力などを理由に、母とシェルターに逃げ込んだ経験を持つ。以降、母と二人暮らし。中学3年から4年間クーポンを利用して通塾し、大学に進学。現在は銀行員として働く。

クーポン利用期間2011年4月〜2015年3月(中学3年から高校3年)

幼少期から母と二人暮らしで、いつもどこか遠慮していた。買い物では極力安いものを選び、お小遣いを全部は使わずに返したこともあった。「その方がお母さん喜ぶかなって」

小学生の時、遊びに誘った友達から「ごめん、塾やから」と断られた。「僕も塾に行ってみたい」と母に打ち明けたこともあった。

「やりたいようにやっていいよ、何とかするから」。何度もそう言い続け、様々な手を尽くしてくれた母が、中学の頃に小さな新聞記事で見つけてきたのがCFCのクーポンだった。

通いはじめた学習塾では周りの学力の高さに驚いた。「あの子たちに追いつかないと志望校に受からないと思って必死に食らいつきました。合格できたのは、塾の環境が大きかった」。高校に入ってからもクーポンの利用を続け、大学にも進学することができた。

大森さん(写真左)とCFC今井(写真右)。数年ぶりに再会し、近況を話し合った。

ずっと支えてくれた母の存在や色々な人との出会いを通じて、自分の考え方が少しずつ変化していくのを感じる。「遠慮するんじゃなくて、頑張って結果で応えたいって思うようになりました」

就職先に決めたのは銀行だ。「挑戦する人を求めます」と言う採用担当者に銀行のイメージを覆されたのが大きかった。「入社直後は自分のことで精一杯でしたが、今はお客様のビジネスにどう貢献できるかを考えるのがすごく面白いです」

今後は税理士資格の取得も考えている。「定年間近の上司が新しい知識を学び続ける姿が衝撃的で。僕も学び続け、力をつけます」

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