スタディクーポン、卒業生の今8
©Natsuki Yasuda / Dialogue for People
コロナ禍の高校受験。
海外で活躍する
編集者になりたい
吉田 瑞希(16歳)仮名
Yoshida Mizuki
東京都出身。中学3年の時に、コロナ禍の影響で母の収入が減少。クーポンを利用し学習塾の冬期講習に通う。志望校に合格し、現在は英語教育が盛んな都立高校に通っている。将来の夢は、海外の雑誌編集者になること。
クーポン利用期間2020年9月〜2021年3月(中学3年)
新型コロナによる全国一斉休校が終わった2020年の6月。中学3年になってから初めて学校に行くと、友達の多くが高校受験に備えて塾に通い始めていた。そのことを知って、「行きたい高校に入れないかもしれない」と焦りを感じた。
母に頼んで、塾の夏期講習に通わせてもらえることにはなった。でも、「冬期講習は行かせてあげられないからね」とも告げられた。
小さな頃から母と妹の3人暮らし。母は保育補助の仕事と事務のパートを掛け持ちして週6日も働いていた。土日も働いていた。部活の用具代や遠征費、学習塾代など進学にかかる費用も必要だったからだ。そんな中で、コロナ禍の影響で事務の仕事がなくなり、収入の一部が途絶えてしまった。
今特に関心があるのが英語。アルバイトでお金を貯めて、
夏休みに英語が学べる「国内留学プログラム」にも参加したそうだ。
母が自治体からの案内でCFCのクーポンを知り、すぐに申し込んでくれた。クーポンを使って通った冬期講習では、推薦入試の面接対策などのサポートを受けた。
いよいよ推薦入試の本番。緊張のあまり体調を崩してしまったが、英語での面接試験も無事に乗り切り、志望校に合格することができた。
この春からは高校での新生活が始まった。グローバル教育に力を入れる、特色ある高校だ。クラスでは英語が飛び交う。「将来の夢は海外で活躍するファッション誌の編集者。ファッションだけでなく現代社会の問題と向き合う雑誌を作りたい」