東日本大震災から11年
被災した子どもたちを
忘れない
甚大な津波の被害を受けた子どもたちは、いまも不安な日々を過ごしています。
これからの復興を担う子どもたちが
夢に向かって学ぶチャンスを得られるよう、
あなたの力を貸してください。
東日本大震災から11年。
子どもたちの不安は今も続いています。
「子どもたちに申し訳ない」
被災家庭から届いた切実な声
今年3月で東日本大震災から11年がたち、最近では震災に関する報道も減少しつつあります。震災の記憶が風化しつつある一方、被災家庭はいまだ厳しい状況に置かれています。
■被災家庭からのお手紙
「震災以降、勤務先から支払われる給与と賞与がカットされ、昇給もストップしてしまい、年収は大幅に減少し、今後の先行きも不透明な状態となってしまったために、学習塾や水泳教室に行かせることは家計の負担も大きく、友達も通っているし、自分も行きたいという息子・娘の要望に応えられず、申し訳ないという思いで過ごしてきました。」
1,500名以上の子どもたちが
支援から落選。
進学を諦めてしまう子どもたちも少なくありません。
被災地では、震災の影響が長期化・複雑化しています。2016年に当法人の支援に応募した中学3年生242名に対して実施したアンケート調査結果によると、「現実的な進路を選んだ理由」として「経済的な理由」と答えた子どもたちが16.5%(全国4.3%※)に上り、多くの子どもたちがやむをえない事情で進学を断念していることが明らかになっています。
また、2020年以降は新型コロナの影響が追い打ちをかけており、2021年度、チャンス・フォー・チルドレン全体では支援の定員365人に対して、過去最多となる1,902名もの子どもたち支援の応募が寄せられ、1,500名以上の子どもたちが落選してしまいました。
子どもたちの未来と
被災地復興のために。
子どもたちに学びのチャンスを届けるスタディクーポン
CFCは寄付金を原資に、東日本大震災の被災地で経済的困難を抱える子どもに
塾や習い事で利用できるスタディクーポンを提供しています。
活動の特徴
クーポンの使途は
教育活動に限定
クーポンは現金給付と違い、教育以外の目的
に使用されることがなく、確実に教育機会を
提供することができます。
子どもたちは幅広い
教育活動から選択可能
子どもは幅広い教育活動の中から通いたい教室
を選択できます。クーポンは学習塾だけでなく、
スポーツ教室、ピアノ教室、習い事にも利用す
ることができます。
大学生ボランティアが
子どもたちを継続的に見守る
大学生ボランティアが月に一度、電話や面談を通して学習や進路の相談にのっています。クーポンの利用に関するアドバイスを行うことで、クーポンの有効利用を促進します。
これまでの活動の成果
約5,000名の子どもを支援
これまで法人全体では延べ5,000名以上の子ども
たちにクーポンを提供し、約1,000名が進学や
就職を通じて夢の実現に近づくことができました。
95%が希望の進路へ
2022年3月に卒業した中学3年生、高校3年生の95%(78名/82名)が「希望の進路に進んだ」
と回答しています。
子どもたちの成長
クーポン利用者卒業生の中には、大学生ボランティアとして、CFCの活動に参加する学生も出てきています。
~支援を受けた子どもの声~
震災に負けない大人になる決意
(宮城県・中学3年生・女子)
「あの震災がなければ、何も変わらず、過ごすことができたのに・・・。
当時私は、小学3年生でした。私の家は津波で流され、母も仕事を辞めざるを得なくなり、当たり前だった生活が、当たり前ではなくなりました。
近くの小学校を間借りしての小学校生活が始まりましたが、友達が次々に引っ越してしまい、私が小学5年生になるときには、学校は廃校になりました。
震災から4年後、私は中学生になりました。私が高校に進学する頃には、地元の高校が統合されてしまうことが分かり、進学のことを不安に思っていました。
「学習塾に通ってもっと勉強したい」と思っていましたが、「親に迷惑をかけてしまうのでは」と、塾に行きたいとは言いだせませんでした。
そんなとき、学校から案内があって、CFCから支援を受けられることになりました。今は、看護師になるという将来の夢に向かって、学校と塾で一生懸命受験勉強に励んでいます。ご支援いただいた方には感謝しかありません。本当にありがとうございました。」(宮城県・中学3年生・女子)
子どもたちを支える仲間「CFCサポート会員」に
なってくれませんか?
「CFCサポート会員」は
毎月1,000円からのご寄付で、
子どもたちの成長を継続的に支えるプログラムです。
ご寄付はスタディクーポンとして、確実に子どもたちに届けられます
寄付金(サポート会費)の85%以上を
直接的な子どもの支援費(事業費)として使用します。
(1)寄付金の85%以上を子どもへの直接的な支援費(事業費)として使用
事業費の内訳:65%以上をスタディクーポン費、残り20%未満を大学生ボランティアと子どもたちの面談費、調査研究費等、子どもたちに個別的な支援を行うための費用に充当します。
(2)寄付金の15%未満を管理費として使用
管理費とは、管理スタッフの人件費・広告費等、活動を間接的に支えるための費用です。
(参考)「寄付先の地域は選べますか?」
CFCサポート会員に
お申込みいただいた方には
ご入会後
ご入会後、子どもたちの様子や財務情報を掲載
した当法人の活動報告書をお送りします。
定期的なご報告
年一度、子どもからのお手紙と、活動報告書を
お送りします。また、月に1度メールで活動を
ご報告します。
最新の活動成果
活動説明会(イベント)やCFCのブログ、Facebook、Twitterなどでも活動成果を報告しています。
未来の社会を担う子どもたちを皆さまと「一緒に」支えていきたい
代表挨拶
代表理事今井 悠介
1986年生まれ、兵庫県出身。小学2年生の時に阪神・淡路大震災を経験。関西学院大学在学中、不登校生徒支援に関わる。KUMONで教室コンサルタントとして勤務。その後当法人設立・代表理事に就任。
私がこの活動に携わる理由は、子どもたちが可哀想だからではありません。サポートを受けた子どもたちが、必ずこれからの日本を支える大人に成長すると信じているからです。この想いは、10年の活動を通じて確信に変わりました。子どもたちの可能性が、生まれながらの環境や災害によって潰されてしまうことがあってはなりません。だからこそ、社会全体で子どもたちを支える仕組みが必要です。引き続き、このチャレンジに全力を尽くして挑み続けます。
代表理事奥野 慧
1985年生まれ、新潟県出身。19歳の時に新潟県中越地震を経験。関西学院大学在学中、NPO法人で国際交流事業に関わる。’11年3月から東日本大震災緊急支援活動に参画。その後当法人設立・代表理事に就任。
活動の中で出会った女の子は、よく「普通の家庭のように」という言葉を使っていました。経済的な困難は、教育機会の喪失だけでなく、希望や意欲の喪失、自尊心の低下という内面にも問題を生み出します。しかし、支援を受けた彼女には変化が生まれています。それは、学ぶ機会を得ただけでなく、その背後にある支援者の意思や想いを感じたからです。多くの大人の関わりは、困難の負の影響を正に転換する力を持っています。我々はその懸け橋となるべく全力を尽くしていきます。
活動実績と公正な法人運営が認められています
メディア掲載
NHK「おはよう日本」「オイコノミア」
テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」
日本経済新聞、朝日新聞、毎日新聞、読売
新聞などで活動を紹介していただきました。
支援企業
11年間で累計15,000(名・団体)を超える
個人・企業団体さまからご支援をいただいて
います。
内閣府より認定
2014年1月、CFCの事業の公益性や適正な組織運営が認められ、内閣総理大臣から「公益社団法人」に認定されました。財務情報もWEBサイトに公開しています。
子どもたちから
感謝の声が届いています
「災害医療にたずさわる看護師になりたい」
「私は高校3年生の受験生です。私はこのクーポンで塾に行って、自分のわからないところや、苦手な科目について勉強しています。
私の将来の夢は、災害医療にたずさわる看護師になることです。災害医療看護師は、日本でも数がとても少なく、高度な技術が必要です。そのため、私は高いレベルの大学に進む必要があります。
しかし、私は母子家庭で、たった一人しかいない家族の母が東日本大震災の影響で仕事を失ってしまったため、塾に行くのもやっとでした。クーポンを利用できるということは、わたしにとってもっと学習できるチャンスが増え、理解が深まるということです。
私に学習するチャンス、夢を叶える一歩を下さり、本当にありがとうございました。これから夢に向かって頑張ります。」(福島県・高校3年・女子)
よくいただくご質問
●CFCサポート会員(継続寄付会員)を退会することはできますか?
いつでも退会可能です。チャンス・フォー・チルドレン事務局までお名前、電話番号、退会理由をご連絡ください。
●税制優遇を受けることはできますか?
CFCは内閣府の認定を受けた公益社団法人です。ご寄付は寄付金控除の対象となります。確定申告により、最大で寄付金の約40%が所得税から控除されます。
●領収書は発行されますか?
CFCサポート会員の方(毎月の継続寄付会員)は、毎年12月31日締めで、その年受領した全てのご寄付をまとめた領収書を翌1月ごろにご登録住所にお送りします。自由な金額を寄付された方(今回の寄付)は、ご寄付の都度、領収書を発行します。
※2:領収書発行は、毎年12月末までに1,000円以上寄付いただいた方に限ります。
● 寄付先の地域は選べますか?
CFCは、全国の経済困窮家庭の子ども支援を行っています。東日本大震災の被災地の子ども支援に限定して支援をしたい場合は、サポート会員入会時、寄付申込み時にフォームの「ご質問・ご連絡事項」に「東北への寄付」と記載してください。
● サポート会員(毎月の継続寄付会員)を退会することはできますか?
はい、いつでも可能です。事務局まで(1)お名前、(2)電話番号、(3)退会理由をご連絡ください。なお、年度をまたいでもサポート会員制度は継続されます。
公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
電話 | 03-5809-7394(寄付受付係) ※平日11時~17時 |
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メールアドレス | info@cfc.or.jp (24時間受付) |