「気さくに何でも話してもらえる関係に」初回面談を終えた大学生ボランティアの声
子どもサポーター養成研修を経て、今年新たに活動を始めたブラザー・シスター(ブラシス)は、子どもたちとの初めての面談を行いました。
今回は、初回面談を終えたブラシスの声をご紹介します。
「子どもと面談すると、私自身が楽しい気持ちになっていることに気がつきました」。東北福祉大学2年の浅野有羽は、面談後にうれしそうな様子でそう話す。
面談の前日は、「何を話したらいいんだろう。上手く話せるかな。」「あまり話してくれない子どもで、沈黙になったらどうしよう。」といった不安と緊張であまり眠れなかった。
実際に面談してみると、自己紹介をするうちにお互いの趣味や好きなことなどの共通点が見つかり、気が付いたら20分ほど経っていた。自分が話そうとしたときに子どもと言葉が重なってしまうほど面談は盛り上がり、前日の不安が嘘のようだった。
◆被災した地域の子どもたちの力に
将来、養護教諭として子どもと関わっていきたいという思いで進学し、大学1年生の時、学校で配られていたチラシからCFCの活動を知った。
「CFCの設立のきっかけが東日本大震災だと知り、興味を持ちました。被災した地域の子どもたちの力になれるんじゃないかと思って」。
だが、当時は石巻の実家から大学に通っており、時間的な余裕がないことから活動に参加することを諦めていた。2年生になり、大学の近くに引っ越したことを契機に、ブラシスになることができた。
◆子どもの心の拠り所となるような存在になりたい
「相づちひとつをとっても、子どもが言葉を返しやすいようやさしく導いているんです」。先輩のブラシスが子どもと交わす声を聞き、良いコミュニケーションが取れていることを感じた。
「緊張は相手に伝わってしまうので、これからはあまり身構えずに面談に臨んで、子どもがリラックスできるような環境を整えていきたいと思っています」。子どもたちには、気さくになんでも話せる拠り所となるような存在になりたい。と浅野は続けた。
先輩ブラシスを目標としながら、これから自分も子どもとの信頼関係を築き、面談の30分を楽しみに思ってもらいたいと考えている。