法人設立11年を迎えて ー CFCの役割とこれから(CFC代表・今井より)
こんにちは、CFC代表の今井です。今月6月で、CFCは法人設立から11年を迎えました。活動を支えてくださった全ての皆さまに、心から感謝いたします。
プロジェクト発足から現在までにCFCがスタディクーポンを届けた子どもたち(利用者数)は累計5,352名、クーポンの累計発行額は10億円を超えました。また、自治体等と連携した協働事業の実績を合わせると、累計17万人以上の子どもたちの学びを支えてきました。
大学生ボランティアによる街頭募金活動から始まったCFCが、今日まで活動を続けられたことは、多くの寄付者、ボランティア、教育事業者の皆さまをはじめとした、多くの方々のご支援のおかげです。本当にありがとうございます。
(画像)今年3/11の街頭募金の様子。大学生ボランティアによる街頭募金は現在も続いています。
◆クーポンを届けることは、あくまで「手段」
改めて今思うことは、私たちCFCの役割は、ただ子どもたちにクーポンを届けるだけではないということです。クーポンは子どもたちに学びの機会を届けるための「手段」です。重要なのは、クーポンをきっかけに、子どもたちがどんな人と繋がるか?そして、どんな経験を積むか?です。
よって、子どもたちにクーポンを届けることをゴールとするのではなく、子どもたちとの関わりのスタートと捉え、子どもたち一人ひとりの願いや意志に寄り添いながら、支えていくことを大切にしています。
◆仕組みや制度をつくるという役割
そして、もう一つは「制度をつくる」という役割です。目の前の子どもたちを支えることと並行し、国や自治体、さらには国民に働きかけ、子どもたちの学びの格差が生まれない仕組みや制度を作ることが私たちの大切な仕事だと思っています。
今年に入ってから、CFCが協働してきた自治体以外にも、福岡県福岡市や三重県伊勢市などが相次いでクーポン型の学校外教育支援事業を政策導入しました。
少しずつではありますが、CFCが取り組んできたスタディクーポンの取り組みが、自治体の制度として広がりつつあります。
(画像)CFCが協働している自治体(22年6月時点)
特にここ数年は、コロナ禍の影響で大変な思いをされている子どもたちやご家庭が増えていると感じます。今年も寄付金で運営するCFCのもとには、多くの子どもたち・ご家庭からクーポンの応募があり、1,500名以上が落選してしまいました。
この現状を変えていくためにも、目の前の子どもたちを支えると同時に、社会制度の変革に取り組むことは、CFCの重要な役割だと考えています。
国や自治体の支援制度がつくられることは、決して短期で実現できるものではなく、長期的な働きかけによって、少しずつ成果が見えてきます。だからこそ、支援者の皆さまの継続的なサポートは、本当にありがたく思っています。
12年目のCFCを、引き続き応援していただけますと幸いです。
コロナ禍の子どもたちの学びを支える「夏の募金」にご協力お願いします!
CFCでは、この12年で5,000名以上の子どもたちにスタディクーポンを届けてきました。その一方で、今年度実施した新規クーポン利用者募集では、過去最多となる1,902名から応募があり、1,500名以上に支援を届けることができませんでした。
この状況を受け、CFCでは「夏の募金」を開始します。一人でも多くの子どもたちに支援を届けるため、ご協力をお願いいたします。