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「気軽に参加できる支援を積み重ねて、大きな支援に」~スターバックスのパートナーさまにお話を伺いました~

スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社(以下、スターバックス)さまでは、若者や子どもたちの支援を目的に毎年3月から5月にかけて「ハミングバード プログラム」を実施しています。

2012年からスタートし10年以上続いているこちらのプログラムですが、2020年からはCFCも寄付先として参加させていただき、毎年多くのご支援をいただいています。今年のハミングバード プログラムも、3月9日から5月15日までの期間で開催中です。

今回、CFC代表理事の今井と東京事務局の高田がCFC東京事務局の近くにあるスターバックス コーヒー 錦糸町パルコ店にお邪魔し、パートナー(バリスタ)の難波 純也さまと田代 奈都江さまに店頭での取り組みや同プログラムへの想いなどをお聞かせいただきました。

(聞き手:代表理事 今井悠介/東京事務局 髙田絵梨)

■お客さまに取り組みを知っていただくための「コミュニティボード」

ーCFC今井:本日は、パートナーのお二人からお話をうかがえる貴重な機会をいただき、本当にありがとうございます!

実は、CFCにも複数の方が「ハミングバード プログラムを通じて知りました」とマンスリーサポーターになってくださったり、求人への応募をしてくださったりしているんです。パートナーの皆さんが、プログラムを通じて丁寧に私たちの活動のことを伝えてくださっているおかげなのだろうなと、スタッフ一同感動しています。

実際に、店頭ではプログラムについてお客さまとどのようなコミュニケーションを取られているのですか?

ー難波:こちらこそ、CFCの皆さんと実際にお会いすることができて嬉しく思っています!

私たちの店頭でのコミュニケーションについてですが、一つには「コミュニティボード」というお客さま向けの掲示板を活用して情報発信を行っています。

コミュニティボードは、普段はその時期ならではの情報やその地域ならではの情報を伝えるボードとして活用しているもので、たとえば少し前には、錦糸公園のお花見情報と合わせてお花見におすすめのフードをご紹介したりしていました。


写真左:ストアマネージャー(店長)難波さま
写真右:シフトスーパーバイザー(時間帯責任者)田代さま

ーCFC今井:今回ハミングバード プログラムの開始に当たってコミュニティボードを作るときに、特に意識した点はありますか?

ー難波:今回は、①ハミングバード プログラムがどんな取り組みなのか、②寄付先のCFCはどんな活動をしている団体で、寄付がどんな変化に繋がるのか、③お客さまがどのようにプログラムに参加できるのかの3点をお伝えできるように意識しました。

CFCについては、「経済的な事情で夢を諦めざるを得ない若者たち・子どもたちが、夢を諦めずに実現できるよう支援している団体」として紹介しました。CFCの活動が、子どもたちや若者たちのポジティブな未来につながるものであるとお客さまにも伝わるように意識しながら書いています。

一方で、日本では7人に1人の子どもが(相対的貧困という)困難な状況下にあるという事実に驚き、その現状についても触れました。

ーCFC今井:活動と、課題について伝えようと思っていただいたんですね。

■お客さまとパートナーが一緒になって進めるハミングバード プログラム

ーCFC今井:お客さまとの会話を通じては、どのようなコミュニケーションを取られていますか?

ー田代:店頭レジ前には、現在発行できるスターバックス カードを掲示していて、カード発行を考えているお客さまには積極的にハミングバードのカードをおすすめしていました。ハミングバード プログラムについて紹介しているブロシュア(リーフレット)を手渡しながら「今週から始まったんです」とご紹介するようにしていましたね。


(これまでのスターバックス カード「ハミングバード」のデザイン。期間中、対象のカードを利用して商品を購入すると、購入金額の1%相当額がCFCへの寄付になる)

ー田代:また、昨年以前に発行されたハミングバード カードをお持ちになっている方には「今年も新しいカードが出たんですよ」とご案内するのですが、ご案内すると多くのお客さまが「今年も発行したい」とおっしゃって新規発行してくださりました。毎年ハミングバード プログラムの時期になると、新しいカードを発行してくださる方もいらっしゃいます。

ーCFC今井:お客さまからの反応で印象的だったことはありましたか?

ー難波:4月11日をもって、ハミングバード カードの新規発行期間は終了しました。(※カードの利用により売上の1%をスターバックスが寄付する期間は5月15日まで)

このため店頭での(ハミングバード プログラムについての)告知自体は一段落したのですが、その後も、お客さまの方から「ハミングバード カードで寄付できる期間はいつまでなの?」と聞かれることがあります。

カード発行や店頭での告知終了後も、お客さまが関心を持ち続けてくださっていることがわかり、積極的に(ハミングバード プログラムに)参加してくださっている姿に嬉しい気持ちになりました。

ーCFC髙田:私も自宅近くのスターバックスによく伺うのですが、ハミングバード カードをレジで提示するといつもパートナーの方が「ありがとうございます!」とお声がけくださるんですよね。私こそお礼を伝えたい!と思わずCFCのスタッフであることを明かしたりするのですが(笑)。

パートナーの皆さんが、ハミングバード プログラムで子どもたちの未来を一緒に応援しようと思っていただいていることが、きっとお客さまにも伝わっているんだなと感じました。

■パートナー同士で社会課題について話すきっかけに

ーCFC髙田:CFCが取り組む社会課題や活動内容について、一言で伝えるのが難しい部分もあると思うのですが、店頭でお客さまと会話する際に工夫されている点はありますか?

ー田代:お客さまには、ブロシュアなどをお見せしながら課題やCFCの活動について簡単なご紹介をしています。さらに関心を持ってくださるお客さまは、そこからご自身でも積極的に調べてくださるので、ブロシュアはあくまでもお客さまが関心を抱くきっかけとして活用しています。

ー難波:また、パートナーには日々の朝礼を通じて声がけをしており、お客さまにおすすめする時にどんな伝え方をしていこうかなど、話すようにしていました。

昨年度まではみちのく未来基金さんも寄付先だったこともあり、震災復興支援という文脈でお客さまにお伝えすることが多かったのですが、今年度からCFCさんへのご支援に一本化したので、これを機に改めて、どんな言葉でお客さまにカードやプログラムのことを伝えていこうか、パートナーと試行錯誤しながら話し合いました。

最終的には、シンプルに「子どもたちの未来を支援するカード」であるとお伝えするのが最も理解していただきやすいように感じています。

ーCFC髙田:ハミングバード プログラムのことやCFCの活動のことを伝えるために、こんなにパートナーの皆さんで試行錯誤をしてくださっているんだなと嬉しくなりました。

お客さまと日々コミュニケーションを取られる中で、たとえばパートナーの皆さんの意識に変化はありましたか?

ー田代:ハミングバード プログラム自体は10年以上続けている取り組みなので、毎年春先になると「今年も(ハミングバード プログラムの)時期がきたな」と思います。

そして、ハミングバード プログラムの時期を迎える度に、寄付先の団体が取り組む社会課題について考える機会ができますし、パートナー同士で社会課題について話すきっかけにもなっていると感じます。

ーCFC髙田:ハミングバード プログラムをお客さまに広めることが、パートナーの皆さまにとっても社会課題について話し合うきっかけとなっているんですね。

■気軽に参加できる支援を積み重ねて、大きな支援に

ーCFC今井:皆さんが毎年のハミングバード プログラムにポジティブに関わってくださっていることを知り、私たちとともに活動を広げてくれる仲間が増えたような気持ちになり、とても心強く感じています。

最後に、パートナーの皆さんはハミングバード プログラムをどのように捉えていらっしゃいますか?

ー難波:ハミングバード プログラムは、お客さまにとって気軽に参加できる社会貢献活動です。ハミングバード カードの新規発行時に100円をご寄付としてお預かりし、その後はカードを使って普段通りのお買い物をしていただければ良いので、ご負担の少ない形でプログラムに参加していただけます。

ー難波:これまでの10年間も、ハミングバード プログラムではそうした気軽にできる支援を積み重ねて大きな支援(寄付)に繋げてきましたので、これからもより多くのお客さまにご参加いただけるように呼びかけて、CFCさんへの大きな支援に繋げていきたいです。

また、先日CFCさんのイベントに参加したパートナーから、(CFCが)支援を届けたい子どもたちがたくさんいる中で、現状は支援金額が足りていないというお話を伺いました。

経済的な理由で夢を諦めざるを得ない子どもたちが「諦めなくていいんだ」と思えるような社会を1日でも早く実現できるように、私たち自身も積極的にサポートをしていきたいと思っています。

ーCFC今井:おっしゃる通り、私たちに寄せられる支援のニーズに対し、寄付金が不足しているのが現状です。

ーCFC今井:大変ありがたいことに、スターバックスさまの寄付先に選んでいただいてから、年間の寄付金規模も拡大しました。それでも、昨年度スタディクーポンの新規利用者募集を行った際には、約360名の募集枠に対し2,000名以上の利用希望をいただき、結果1,500名以上の方が落選してしまいました。

ここ数年は新型コロナの影響や物価高の影響も相まって、経済的に苦しいご家庭がますます厳しい状況下に置かれていることもあり、支援に対するニーズは一層高まっています。

ーCFC髙田:ハミングバード プログラムは、まさに「ハチドリのひとしずく(※)」というコンセプトを体現した取り組みで、参加してくださるお一人お一人の想いが積み重なって大きな支援になるプログラムだなと思います。

より多くの方にご参加いただくことが、子どもたちへの支援の輪を広げていくことにもなりますので、パートナーの皆さんにはこれからもぜひお力添えをいただけると嬉しいです。

ー難波:全国約1,800のスターバックスの店舗には、温かい想いを持ったパートナーが約5万人います。一人一人の力を合わせて、これからもハミングバード プログラムを広げていきたいです!


(難波さま、田代さま、素敵なお話をありがとうございました!)

※「ハチドリ(=ハミングバード)のひとしずく」は、小さな力が集まることで大きな力になることを教えてくれる、南アンデス地方の民話。スターバックスさまの「ハミングバード プログラム」も、この物語にちなんで名付けられています。

<ハミングバード プログラムの寄付対象期間は5月15日まで!>

期間中、スターバックス カード「ハミングバード」で商品の購入等をしていただくと、ご購入金額の1%相当額がCFCへのご寄付となります。
現在、「ハミングバード」カードの新規発行期間は終了しましたが、5月15日まで寄付対象期間となりますので、引き続きぜひご参加ください!

・参加方法等の詳細はこちら(スターバックスさまサイト)
・2022年度のハミングバード プログラムのご報告はこちら