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能登半島地震で被災された方からお話を聞く中で~学生インターン加藤より~

6月から2か月間、インターンとしてCFCで働かせていただきました加藤あやと申します。この度インターン期間が終了するにあたり、ご挨拶させていただく機会をいただきました。

家族や学校とも違うコミュニティの大切さ

元々経済格差や教育格差に興味があり、大学で開発経済学を学ぶにつれて社会関係資本(social capital)に興味を持つようになりました。その中で家族や学校とも違うコミュニティの重要性について考え、習い事や体験活動もその一つになり得るということを漠然と思うようになりました。その頃に、代表理事の今井さんが執筆された「体験格差」という新書に出会いました。

自分がぼんやりと考えてきたことを、体系的かつ論理的に分析し、実際に事業として取り組んでいる団体があるということを初めて知りました。ここで働いてみたい、と思い、読み終わってすぐにCFCに連絡をし、職員の皆さまのおかげで広報・ファンドレイジングに関わる部署で働かせていただけることになりました。

能登半島地震で被災された方からお話を聞く中で

主に関わらせていただいた業務は、能登半島地震で被災された家庭への支援プロジェクトに関する報告書の作成です。設計の時点で必要となった事項に関して、現地の方々のお話を伺うヒアリングも実施いたしました。

震災から半年以上が経った現在、能登半島地震に関する報道が少なくなってきていますが、被災地の方々は今だに生活の基盤すら不安定な中で生活されているという実情を知りました。その中でも、

・「環境が大きく変わっても、今まで楽しく続けていたことはやらせてあげたい」
・「高齢者や乳幼児がいる家庭に対する支援に比べて、中間世代に対する支援は少ない」

というような声を伺うことで、CFCの事業の意義を強く感じる機会にもなりました。

子どもたちが生まれた環境や突然の環境変化によって我慢を強いられずに、好きなことができる・選べる社会が広がっていくといいなと思います。

また、この業務の他にも様々な場面に同席する機会もいただき、事業評価やロジックモデルの重要性という実務的な部分や、組織の機能的な動き、常に業務を振り返り次に何が出来るのかを探る姿勢など、組織運営的な部分でも様々なことを学びました。


写真:能登半島地震の支援プロジェクトに関する社内勉強会にて

自分なりの社会問題への関わり方を見つけていきたい

業務に関わったり、職員の方々とお話をさせていただいたりする中でCFCに対して感じたことは、「団体が掲げているミッションが隅々まで行き渡っている」ということです。CFCが信頼を得て寄付を集めたり、利用者の方が安心してサービスを利用出来るのは、この強い軸があるからだと思います。このような団体に関わらせていただいたことは、自分にとって大きな財産になりました。

9月からは海外の大学院に進学し、社会格差・コミュニティについてより深く学ぶ予定です。「社会問題への関わり方はいろいろあるからね」と今井さんにお話していただいたことがあります。自分が格差や貧困の連鎖の問題に対してどのように関わることができるのかを模索する充実した1年になるといいなと思っています。

短い期間しか働くことができないという条件の中で、受け入れてくださったCFCの皆さまには本当に感謝しております。またいつかCFCの方々と関わる機会が持てるように精進してまいります。2か月間本当にお世話になりました。

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