子どもたちと仲間から力をもらった3年間
こんにちは!CFCブラザー・シスターの三笠茜です。
私は今大学4年なので、ブラザー・シスターとしての活動も今年で最後になりました。振り返ると、迷いながらも子どもたちやCFCの仲間たちに助けられてきた3年間でした。感謝の気持ちを伝えたいという想いも込めて、この日記を書きます。
自分にいつも問い続けていること
私は3年間ブラザー・シスターとして活動をし、9名の子どもたちを担当してきました。活動を始めて2年が経った頃から、面談後いつも自分に問いかけていることがあります。それは「自己満足の面談になっていなかったか」ということです。
きっかけは、当時担当していた高校1年生の女の子です。彼女は原発の影響で一度地元を離れていた時期があります。避難先の学校行事で震災での出来事を発表した際、泣いている生徒や保護者に出会ったことがきっかけとなり、将来は女優か声優になりたい、伝える仕事がしたいと熱心に話してくれました。その後の面談でも、お互いの共通点、学校生活、習い事等の話題で話が弾み、毎回楽しく面談していたことを覚えています。
彼女とは、普段電話で面談をしていましたが、初めて直接対面する機会がありました。その際に、将来のことで親と意見が合わず良く思われていない様子だということ、ピアノが好きという気持ちはあるもののなかなか上達せず続けるか迷っているということ等を打ち明けてくれました。私に話してくれてありがとうと感じた反面、普段の電話面談は「楽しかった」「たくさん話せた」と自分の視点からしか面談を見れていなかったことに気づいた出来事でもあります。
思えば、面談中は自分が出来る精一杯の受け答えをしたつもりでも、時間を置くと「あの対応の仕方で良かったのか。もっと良い声のかけ方があったのではないか」と迷い続けた3年間でした。
迷いながらも子どもたちから力をもらった3年間
「自己満足になっていないか」「子どもたちの力になれているのか」。そんな迷いがありながらも今まで活動を続けることができたのは、これもまた子どもたちとの面談があったからです。
始めは口数が少ない子でも、回数を重ねるにつれ「こんなことが出来るようになった」「こんなことを感じた」と、話してくれます。「はい」「いいえ」の相槌だけだった子も、今では冗談を言って私を笑わせてくれます。
そうした子どもたちの成長に喜びを感じ、こちらから一方的に信頼関係を築こうとするのではなく、子どもたちも私に伝えようとしてくれることに嬉しさを感じます。そんな子どもたちと接していると、震災当時に感じた「被災地の力になりたい」「子どもたちの力になりたい」という気持ちは変わらず自分の中にあることを知ることができます。
CFC東日本ブラザー・シスター
三笠茜(尚絅学院大学総合人間科学部健康栄養学科 4年)
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