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子どもたちが持つ「強み」を引き出すために(大学生ボランティアの声)

僕は、ブラザーとして中学生や高校生の子と面談を行っています。勉強や部活のことから、日常のたわいのない話まで、話題は多岐に渡りますが、時々、深刻な悩みを打ち明けられることがあります。

高校生当時の自分を振り返ってみると、僕自身も、何もかもうまくいかず自暴自棄になっていたときがありました。自分の気持ちを分かってもらいたくても、周りの子たちは自分のことで忙しそうにしていたり楽しそうにしていたりするので、なかなか相談することができず、かといって家族に打ち明けるのも気恥ずかしいので、悩みを抱え込んでいたときがありました。

このような子どもたちに対して何かサポートができないかと考えたことが、CFCに入ったきっかけの1つです。


(画像)大学生ボランティアは定期面談を通して、子どもたちの学習や進路相談にのっています。

◆子どもたち一人ひとりの「強み」を引き出せる面談を目指す

僕は3人の子の面談を担当していますが、勉強に関する質問をたくさんしてくれる落ち着いた子もいれば、海外に興味があって外国人とたくさん関わりたいという社交的な子もいたりして、1人ひとり本当に違っています。

また、1人の中にも色んな側面があるのだと感じることもあります。例えば、勉強が不得意で家では親に「怠けている」とよく怒られると話す子であっても、部活に一生懸命で後輩にも慕われているという一面もあったりするように、面談を続けていくにつれて、その子の色々な面が見えてきます。

そのため、面談を通して子どもたちの良い面をどんどん見つけていき、それを言葉にして子どもたちに伝えてあげることによって、子どもたち一人ひとりの「強み」を引き出していけるのではないかと考えています。


(画像)ボランティアは専門家から定期的にコミュニケーションなどについて研修を受けています。

◆あくまで子どもたちが「主役」

僕は将来、心理職に就きたいと思っていますが、CFCでの面談活動は子どもたちとの関わり方を学ぶ実践的な場となっています。

また、CFCには教育や福祉など、子どもたちと関わることに興味がある人が多いので、そういうメンバーと話すなかで自分の考えも深まり、色々なものの見方ができるようになってきていると感じています。

あくまでも主役は子どもたちなので、悩みがあればその子と一緒に考え、その子が話したいことに注意を向けながら、子どもたちにとっての適切なサポートは何かを考えていきたいです。(東北大学教育学部/川合智也)

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