新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する当法人の事業運営状況及び今後の対応方針についてのご報告(2020年5月15日時点)
(追記)
・調査報告書をアップしました。(6月3日)
・新型コロナ緊急子ども支援募金ページを開設しました。(5月25日)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された方々には、謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早い快復を心よりお祈りいたします。
当法人は、4月15日にお知らせしました通り、新型コロナウイルス感染症への対応として、事業運営及び実施体制を一部変更し、活動を続けてまいりました。このたびは、この1ヶ月の事業運営状況及び今後の方針についてご報告させていただきます。
1.自主事業(東北・関西)の運営について
(新規クーポン利用者募集)
家庭の経済状況や子どもたちの学習環境の悪化が懸念されるため、当初の計画通り4月より新規クーポン利用者の募集を行いました。本日、5月15日にWEBエントリーを締切、241名の方々から申し込みをいただきました。6月末には新規利用者へクーポンを提供いたします。
(ブラザー・シスター)
4月8日から5月6日まで休止していた、ブラザー・シスター(大学生ボランティア)と子どもとの面談は、5月7日よりオンラインで再開しました。
休校中の子どもの様子や学習の状況をヒアリングするとともに、自粛によるストレスや不安を緩和するため、子どもたちの声に耳を傾けています。
2.新型コロナの影響に関する実態調査について
東北・関西のクーポン利用者332名(中高生:223名/保護者:332名)に対して、新型コロナウイルスの影響に関する実態調査を実施しました。経済状況の変化や自宅の通信環境、休校中のオンライン教育の利用状況等を確認しましたが、多くの家庭で影響が出ていることが覗えます。現在、集計・分析を進めていますので、5月末を目処に結果をご報告させていただきます。
3.今後の方針について
新型コロナウイルスの影響を受け、生活困窮世帯の子どもたちが学びから取り残されることがないよう、次の支援策を実施するための準備を進めています。
(1)緊急支援の実施
経済状況の悪化によって学ぶ機会を失う子どもたちが出ないよう、新たにスタディクーポンを提供する緊急支援策を検討しています。現在、5月25日(月)より寄付金募集を行うための準備を進めています。
(2)個別相談支援
従来より実施しているブラザー・シスターの面談及びコーディネーター(職員)による相談支援をオンライン支援も含めた形で実施していきます。具体的には、ブラザー・シスターによる通信機器操作のサポート、コーディネーター(職員)による保護者へのオンライン教育や学資・支援情報の提供等を行っていきます。
(3)通信環境整備支援
前述の実態調査では、通信端末がないことや通信費の負担ができないことで、オンライン教育やブラザー・シスターとの面談が実施できない子どもがいることがわかりました。新型コロナウィルス感染症の影響が今後も長期化することを視野に入れ、子どもたちの通信環境整備(通信費補助、通信端末貸与)を行っていきます。
上記の支援については、進捗がありましたら改めてご報告させていただきます。
今後とも変わらぬご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。