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CFCクーポン贈呈式利用者スピーチ(2)  2013/3/20

続いて2人目のクーポン贈呈式の代表スピーチを紹介させていただきます。

小学4年生の女の子が震災当時の壮絶な体験を語るとともに、
今後の目標を力強く話してくれました。

是非、ご覧ください。

○小4女子スピーチ(宮城県石巻市)
「津波にのまれたが木にしがみついて助かった。将来はピアノの先生に」

私は去年クーポンを頂いてたくさん勉強することができました。
 

一つ目は英語です。英語教室は週一回あります。
学校で少し勉強していたので初めは簡単でしたが、だんだん難しくなってきました。
たまにくじけそうになる時もありますが先生がやさしく教えてくれるのでこれからも英語の勉強を続けたいです。
 

二つ目はピアノです。
ピアノは四歳から習っています。
毎年あった発表会が楽しみで毎日練習をしていました。
 

震災前はコンクールに出ることとグレードを受けることを目標にしていました。
家にはピアノもありました。
 

二年前の東日本大震災で私の家と大切なピアノは津波の被害にあってしまいました。

私は津波が来てお兄ちゃんと外にいました。
おばあちゃんは「津波が来た」と叫んでて、津波がどんなものか分からなくて外に出てしまいました。
もの凄い勢いで黒い水が私達を襲ってきた時は凄くびっくりしました。
庭に木があったので二人で必死にしがみついていました。
水の勢いは強くて手が離れてしまいそうでしたがお兄ちゃんが私を捕まえてくれました。
黒い水は冷たくて臭くて辛かったのを覚えています。
 

私の家は二階がなかったので二階に逃げることは出来ませんでした。
このままお兄ちゃんと流されて死んでしまうのかと思いました。
家の中におじいちゃんが流れてきた竹の棒で私達をひっぱってくれて屋根裏に逃げました。
お兄ちゃんはペットの死骸を抱えて木にしがみつきながら私のことも捕まえてくれました。
あとから聞きましたが津波は二メートル以上だったそうです。
 

お父さんとお母さんは仕事でいませんでしたが、絶対助けに来てくれると思っていました。
次の日お父さんとお母さんが助けに来てくれたときは本当にうれしかったです。
 

いつもお兄ちゃんとけんかしてばっかりしていてお母さんに怒られてしまいますが
お兄ちゃんがいてくれて本当に良かったと思います。
家も生まれた時の写真も全部なくなってしまいましたが私の家族は全員助かりました。
それだけでも本当にうれしかったです。
 
でも近くに住んでいるひいおばあちゃんが亡くなってしまいました。
ひいおばあちゃんは天国でお兄ちゃんと私のことをずっと見守ってくれると思います。
 

私の将来の夢はピアノの先生になることです。
幼稚園から習っているピアノの熊谷先生はいつも明るく笑っています。

私はそんな熊谷先生のようなピアノの先生になりたいです。
難しい曲もがんばって練習すれば弾けるようになると熊谷先生に教えてもらったので、私も大人になったら子供たちにたくさんの曲を教えてあげられる先生になりたいです。
 

ピアノの先生になるためにもっと勉強を頑張ってもっと練習をしたいです。
 

今年は五年生になります。
勉強も難しくなってくるので頂いたクーポンで、ピアノや英語の他にも算数や国語も頑張ろうと思います。