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理事辞任のご挨拶(雑賀 雄太)

先日お知らせさせていただいた通り、当法人設立前の2009年にChance for Childrenの活動を立ち上げ、法人化以降は当法人の代表理事として活動を行ってきました雑賀雄太が新しいフィールドでの活動を目指して、理事を辞任することとなりました。これまで支えてくださった皆様に対して、雑賀よりご挨拶をさせていただきます。

 

■理事辞任のご挨拶 雑賀 雄太

 

この度、私雑賀は2014年1月6日をもって代表理事を辞任し、同年3月を以って退職することとなりました。皆様にはこれまで多大なご支援をいただきましたことに心より御礼申し上げます。また、今後もCFCへのあたたかいご支援をお願いいたします。

 

この場をお借りして少しこれまでのことを振り返りたいと思います。

CFCのプロジェクトが動き出したのが、2009年4月。ちょうど私が大学4年生のときです。大学3年生時に海外の貧困問題に触れたことが自分の国の問題について考えるきっかけを与えてくれ、国内にも歴然とした貧困問題があるということを知り、ショックを覚えました。そしてその問題の根本解決ができる唯一のもの、それが「教育」だと確信しました。

 

このような想いを持つようになったときに、幸運なことに学校外教育バウチャーの仕組みに出会うことができました。そして、それから今日まで約5年近く経ちました。

 

振り返ってみるとあっという間であったというのが今の率直な感想です。
そして一番に思い出すのがこれまで関わったたくさんの方々の顔です。

 

立ち上げのメンバーとなって一緒に活動してくれた大学の友人、街頭募金のときに優しく声をかけてくれた通りすがりの人、初めてバウチャー取扱事業者として登録して下さった企業担当者の方、アドバイザー・トレーナーの方々、ブラザー・シスターとして一緒に活動してくれた大学生ボランティア、現職員、そして継続的に私どもの活動を応援してくださる寄付者の方々。

 

振り返れば振り返るほど、感謝の気持ちばかりが沸いてきます。
そしてそんな気持ちと同時に「自分には何ができたのだろう」という問いが出てきました。

 

私には特別な能力や技術、頭の良さはありません。本当にたくさんの方々に多大な迷惑をかけてきました。そんな失敗や挫折であればたくさん思い出せます。
しかし、唯一自分がやってきたことで自信を持ってできたと思えることがあります。

 

それは、みなさんにお力をお借りすることができたということです。

 

ここまでCFCの活動が続いているのは、CFCに関わるすべての方々の力の総和だと信じています。今後もこの力の総和を大きくしていくことがより多くの子どもたちの人生を切り開くお手伝いをすることに繋がるのだと確信します。どうか今後もCFCに力を貸してください。

 

また私事にはなりますが、退職後も関わり方は変わりますが子どもたちの力になりたいと考えております。CFCの活動を通じて、もっと彼等・彼女等に直接関わりたいという気持ちを大きくしました。現時点では取得している教員免許を活かし高校教師として働くこと等を検討しています。どうぞあたたかく見守っていただければ幸いです。

 

あと、私に残された期間は数ヶ月となりましたが、私の担当する仙台事務局の体制を整えて今後も円滑な事業運営ができるようにして参ります。

 

残りわずかですが、どうぞよろしくお願い申し上げます。