はじまりは全て「小さな力」
こんにちは、寒い日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
CFCブラザー・シスター(大学生ボランティア)の佐藤真衣子です。新年があけて間もないように感じますが、あっという間に卒業の季節が近づいてきました。現在、大学4年生の私も3月で卒業です。
今回は、そんな私が4年間のCFCの活動を通して学んだことをお伝えしたいと思います。
◆誰もが持っている「小さな力」が必要
私が初めてCFCの活動に参加したのは、震災が起きた2011年の秋のこと。活動を始めて間もないころの子どもとの面談が、今も一番印象に残っています。
当時、私が担当していたのは、明るくて聡明な中学2年生の女の子でした。まだ子どもとのコミュニケーションに慣れていなかった私の面談はつたないもので、そんな自分を不甲斐なく思っていました。
そんなある日、電話面談のため、彼女の家に電話をかけたところ、いつも通りお母様が電話に出てきました。いつもならすぐに代わってくださるのですが、その日だけは違いました。
娘はどんなことを話していますか?
娘は思いやりのある子です。私(母親)が忙しくしているのを見ているので、わがままを言わないようにしているみたいなんです・・・。
でも、大学生のお姉さんには正直に言っているんじゃないかと思って・・・。
そのとき私は、はっとしました。「こんな小さな存在でも、親御さんは頼りにしてくださっているのだ」と。頼りにされていることを嬉しく思うとともに、身の引き締まる思いでした。
(画像)ブラザー・シスターは、より良い面談にむけて、毎日奮闘しています。
◆たくさんの小さな力を大きな力に
CFCは、たった3人の若者が20代のときに立ち上げた団体です。最初はきっと、本当に小さな力だったのではないでしょうか。それでも、熱意を捨てず、たくさんの人を巻き込んで着実に社会を変えるアクションを起こしてきました。私たち大学生ボランティアも、一人ひとりは小さな存在ですが、それぞれが努力することで大きな力を生み、子どもたちや社会の役に立っていると思っています。「たとえ小さな力でも、誰かのために貢献できる」ということを、私はこのCFCの活動から学びました。
私はあと2ヶ月で大学を卒業し、今春から社会人になります。「会社員」というのが1つの顔。しかし、もう1つの顔として「プチ社会活動家」になれたらいいなと思っています。まだまだ小さい力ですが、CFCで学んだことを活かして、これからも地元の子どもたちの支えになっていきたいです。
(画像)今では、約100名の大学生ボランティアがCFCを支えています。
佐藤真衣子(東北学院大学文学部英文科4年)