「気持ちが連鎖する」社会をつくるために(学生インターン 大原翔)
9月から4ヶ月間、学生インターンとして主に寄付金を募るファンドレイジングという業務に携わらせていただいた大原翔(おおはら・かける)です。
この度、記事を執筆する機会をいただきましたので、CFCの活動への想いやインターンで感じたことなどを綴らせていただきたいと思います。
■教育に関わる方法は「学校教員」だけではない
私は現在大学2年生で、神奈川県にある大学に通っています。生まれは福島県で約2年前に上京しました。
仲間たちと本気で部活に打ち込んだ経験や、先生に支えてもらった経験など、自分自身が充実した中学・高校生活を送らせてもらったことから、「教育」という分野に興味をもち、大学も「先生になりたい」という想いから進学したという経緯があります。
大学1年生の夏には塾でアルバイトを始めたり、授業では教職課程を履修したりと日々歩みを進めていました。
しかし、その年の冬、大学で開催されたワークショップに参加したことをきっかけに、改めて「教育」への関わり方を考えたところ、必ずしも学校教員だけが教育に関われる方法ではないことに気づき、それを契機にインターン先を探し始めてご縁をいただいたのがCFCでした。
■CFCの活動を知って
CFCを知った当初は、「子どもの貧困」という言葉すら聞いたこともない状態でした。しかし、活動内容を調べ、職員の方にご紹介していただいた書籍『教育格差』(松岡亮二、ちくま新書)を読んでいるうちに、徐々に子どもの貧困問題に興味をもつようになりました。
「生まれた環境で人生が決まる」
「経済事情によって夢を諦めないといけない」
こんな状況はあってほしくないし、それを打破する1つの手段が「学び」であり、「スタディクーポン」だと思います。
実際に業務に携わらせていただく中で、クーポンを求める子どもの多さに驚きました。それと同時に、まだまだ支援のためのリソースが足りていないという実情にも驚かされました。
■「気持ちが連鎖する」社会をつくりたい
最近、「SDGs」という言葉を耳にする機会が増えたように思います。とても良い取り組みだと感じる一方で、たくさんの企業の社会貢献の取り組みを調べていると、義務感が先行してしまっている企業もあるのではないかという疑問を抱くこともありました。
寄付をするということはとても素晴らしく、尊いことです。しかし、「仕方なくやっている」「やってあげている」、そんな義務感のような気持ちが生まれてしまうと、本来する側もされる側も、心豊かになるものがそうでなくなってしまいます。
真心のこもった支援を受けた子どもたちが成長して、いつか次の世代に繋ぐように「気持ちが連鎖する」。そんな社会になってほしいし、私たちの世代で作っていきたいです。
近い将来、CFCの活動が更に広がり、1人でも多くの子どもが夢を実現できるようになることを願っています。4か月間お世話になりました!
【CFCの活動について
もっと知りたいあなたへ】
毎月の活動説明会で、子どもの貧困・教育格差の現状や、CFCの活動内容等について詳しくお伝えしています。
日本の子どもの貧困、教育格差の現状や、CFCの活動をより詳しく知りたい方は、ぜひご参加ください。