小宮山厚生労働大臣と面会
今日は代表理事の奥野慧とスーパーバイザーの能島裕介とで厚生労働省を訪問し、小宮山厚生労働大臣に「生活保護受給者のための社会的な居場所づくり事業」(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001kwp0.html)に関する要望をしてきました。
この事業では国が地方自治体に補助金を出して、生活保護世帯の子ども達に対する学習支援教室の設置などを行っています。
今回はこの予算を「学校外教育バウチャー」にも使用できるよう要望しました。
すでにCFCにはいくつかの自治体から同事業を利用して、学校外教育バウチャーを導入できないかとの相談なども寄せられています。
貧困の連鎖を断ち切るために子どもたちに対する教育支援は極めて重要です。その点で、この事業は画期的なものですが、一方で次のような課題もあります。
(1)長年の教育実績を持つ塾などを活用することができない。
(2)事業の実施を行うNPOなどは都市部に集中しており、郡部ではその担い手が少ない。
(3)行政が設置する学習支援教室だけでは子ども達の多様なニーズに対応することが困難である。
そのような点を回避するため、現行の事業は維持しつつも、自治体の判断により同事業の予算を「学校外教育バウチャー」にも利用できるよう要望したものです。
CFCとしては関西や東日本大震災被災地において民間の寄付によるバウチャーを提供する一方、今年度からは大阪市が実施する学校外教育バウチャーの運営にも携わっています。
これらの経験を活かしながら、全国の子ども達に学校外教育の機会を等しく提供したいと思っています。
小宮山大臣は非常に関心をもって我々の提案を聞いてくださり、前向きなご意見をいただき、今後、事務方との協議を行うことになりました。
CFCはこれからも草の根の活動を続けながら、一方でその経験に根ざした政策提言を行い、貧困の連鎖の解消に向けて全力を尽くしたいと思っています。
これからも応援、よろしくお願いします。
なお、今回の大臣との面会にあたってはいつもお世話になっている井戸まさえ衆議院議員にご尽力いただきました。いつも本当にありがとうございます。
要望書を小宮山厚生労働大臣に手渡す代表理事の奥野
要望書の内容を小宮山厚生労働大臣に説明するスーパーバイザーの能島と代表理事の奥野