ニュース

【今日で東日本大震災から4年半】震災の記憶を風化させない!「被災地・子ども教育白書」制作に向けてご協力を

「子どもは大学進学を希望しているが、家のローンをかかえ経済的にどう考えても無理があり、親とすれば進学させたいと思っても現実は厳しいです。昨年まで通っていた塾も5月で辞めました。」(被災家庭の声)
 
今日で、「あの日」から4年半が経ちました。

私たちは、東日本大震災によって経済的に厳しい状況にある子どもたちの教育支援を行っていますが、今もなお多くの被災家庭から支援を求める声が寄せられます。
今年も定員220名を大幅に上回る1,479名もの子どもから支援の申込が殺到し、多くの子どもたちが落選しました。

しかしながら、この4年半で世の中の震災の記憶は風化し、支援は次々と終了するなど、子どもたちを取り巻く環境は確実に変化しています。

私たちは、今後も被災した子どもたちへ継続的な支援を行うためには、被災地の現状を把握し、データに基づいた効果的な施策を打ち出すことが重要と考え、2014年に被災家庭2,338件にアンケート調査を実施しました。

現場レベルでは、多くの被災家庭が厳しい状況にあると感じてきましたが、この調査によって、被災家庭の苦しい経済状況や子どもたちの教育格差の現状、厳しい生活実態を、初めて客観的なデータとして、明らかにすることができました。

私たちは、このアンケート調査の結果を「被災地・子ども教育白書」としてまとめ、行政や支援団体、一般の皆さんに公開したいと考え、この度クラウドファンディングで「被災地・子ども教育白書」の制作資金を募ることになりました。

この白書は、より多くの人を復興支援に巻き込むとともに、被災家庭の声を代弁することで、震災の記憶の風化を防ぐという重要な役割を担っています。

震災から4年半というこの節目の日に、子どもたちの声を代弁する白書発行の賛同者として、どうぞご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
 

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
今井 悠介、奥野 慧

 

プロジェクトに寄付する