いつも子どもと同じ目線で
こんにちは、CFC大学生ボランティア(ブラザー・シスター)5期生の阿部なつかです。
私はクーポンを利用している子どもとの面談で毎月、俳句を発表しています。きっかけは、今年の4月から私が担当している子どもが、部活で俳句づくりを始めたことでした。とても単純ですが、私も一緒の体験をしたら、より面談で子どもに寄り添えるのではないかと考えて取り入れています。
◆いつも子どもと同じ目線で
月に一度の面談の中で、子どもとのお喋りはとても貴重な時間です。自分と出身も年齢も違う子どもに、どうしたら楽しんでもらえるかをいつも念頭に置いて面談に臨んでいます。
私が1か月間考えた俳句を発表すると、子どもが笑ってくれるときがあります。私が少しおかしな俳句をつくるということもあるのですが、どのような理由にせよ子どもが笑ってくれて、楽しんでくれると幸せな気持ちになります。
私が面談に俳句を取り入れてから半年が経とうとしていますが、子どもは毎月アドバイスをしてくれます。「風情ある言葉を入れるといいよ」や「遠回しに表現してみて」などとても的確で、おかげで季語や技法など少しずつ覚えてきました。毎回子どもに10点満点で採点してもらっているのですが、先月やっと満点をもらうことができました。それが、紅葉をお題にした「寒空に 山が色づく 神無月」という作品です。何歳になっても満点をもらえるのは嬉しいですね。
◆面談は、子どもとの大切な時間の共有
「年下の子どもと面談する」と聞くと、子どもに対して何かしてあげなきゃ、教えてあげなきゃ、という気持ちになる人が多いかもしれません。私も昨年面談を始めたばかりの頃はそうでした。
しかし今は違います。俳句だけでなく、些細なお喋りからも学ぶことがたくさんありました。子どものうちの限られた時間の中の面談は、本当に貴重な時間です。二度と戻ってくることのない時間でもあります。それを私も共有することが出来るということは、とても素敵なことだと感じます。
今月の俳句のお題は「どんぐり」です。先月満点だったため、より良い作品を作らなければと少しプレッシャーもあります。真面目な作品で高得点もいいですが、面白おかしい作品で「くすっ」と笑ってもらうのもいいですね。もうすでに次の面談を楽しみに感じています。
阿部なつか(尚絅学院大学 総合人間科学部 人間心理学科 3年)