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「私も大学生になったら・・・」

こんばんは、CFC代表の今井悠介です。僕は、大学時代に「あの人みたいになりたい」と思える大人に何人か出会いました。そのような憧れの存在を「ロールモデル」と呼ぶそうです。

僕にとって、その一人が、今年の3月末までCFCの設立母体であるNPO法人ブレーンヒューマニティーの事務局長をされていた北村頼生(よりお)さんです(4月から同団体を退職し、独立されました)。

北村さんと出会ったのは、今から10年前。当時、僕は18歳で、大学に入学してすぐの頃です。今でこそ、少しずつ社会課題の解決に対して取り組む「社会起業家」や「ソーシャルビジネス」等がメディアで取り上げられたりしていますが、当時はそんな機会はもっともっと少ない時代です。

僕は「NPO=全員ボランティア」だと本気で思っていました(今もそう思っている人は多いと思いますが・・・)。

そんな時代に、NPOの職員として志を持ってバリバリ働きながら生計を立て、家族を養っている20代半ばの北村さんは、自分がそれまでに出会ったことのない新しい大人の姿でした。そして、当時NPOのことを何もわかっていない大学生の自分を育ててくれた存在でもありました。

おそらく、大学時代に北村さんに出会っていなかったら、今やっている仕事は選択肢にすらあがることはなかったと思います。

◆「私も大学生になったら・・・」

子ども時代や学生時代に、自分の「ロールモデル」となる存在と出会うことは、将来歩む道を決めるうえでとても大切なことだと思います。

先日、石巻で会ったクーポン利用者の高校生の女の子が

私も大学生になったら、シスターさん(=ブラザー・シスター)みたいな活動をやってみたい

と目を輝かせながら話していました。

子どもたちは、いつも話を聞いて励ましてくれる大学生、自分の知らない大学生活についてイキイキと話す大学生の姿から、数年先の自分の未来を想像しているのかもしれません。

「ロールモデル」とは、どこで、どのように出会うかはわかりません。だからこそ、クーポンの提供やブラザー・シスターの活動を通じて、子どもたちが多くの人と出会う機会を作りたい。僕はCFCの活動に、そんな思いを込めています。

文責:今井悠介(代表理事)

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