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困窮世帯の子どもたちの進路選択

ワーク (2)

こんにちは、CFC学生スタッフ(ブラザー・シスター)の及川くるみです。昨年は、たくさんの方から温かいご支援をいただき、ありがとうございました。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

さて先日、ブラザー・シスターが子どもたちと関わる上で必要な知識を学ぶための研修(グルーピングスタディ)を行いました。今回は「困窮世帯の子どもたちの進路選択」をテーマとし、CFC学生インターンの久波孝典さんと、NPO法人アスイク代表理事の大橋雄介さんを講師としてお迎えしました。

◆希望を持つことを諦めた子どもたち

久波さんは、小学5年生から高校卒業までを児童養護施設で過ごし、自分と同じように精神的・経済的に苦しい想いをする子どもたちを少しでも減らしたいとの想いから、夜間大学で社会福祉について勉強する側ら、CFCの東京事務局で学生インターンとして勤務しています。親の自殺や虐待を経験した久波さんの経験談は、私たちにとっても、衝撃的な内容でした。

久波くん (2)

施設で過ごした久波さんの経験は、CFCが支援している子どもたちとは少し状況は異なりますが、「児童養護施設の子どもたちは、人生を諦めてしまっているところがある」という点が、CFCが支援している家庭の子どもと似ている部分もあるのではないかと感じました。以前、CFCのクーポンを利用している子どもから、「経済的な理由で色々と制限された生活ではあるけれど、両親を困らせないよう、わがままを言わないようにしていた」という話を聞いたことがあったからです。

久波さんは、一度は大学進学を諦めた経験から、「どんな子どもでも、限定された選択肢の中で生きないで良い社会にしたい」と話していました。その想いは、「子どもたちに金銭的な理由で進路の選択を狭めてほしくない」という私たちブラザー・シスターの想いと通じあっています。子どもの貧困の当事者である久波さんのお話を聞くことで、少しだけ子どもの貧困問題の核心に触れられたように思います。

◆深刻な状況にいる子どもに出会ったときこそ、希望の光を見出す

NPO法人アスイクの大橋さんには、困窮世帯の子どもたちを取り巻く様々な背景を事例として紹介していただきました。アスイクは、仙台の困窮世帯の子どもたちの就学支援を行っている団体です。

大橋さん (2)

大橋さんのお話からは、「深刻な状況にいる子どもがいたときに、ネガティブな面ばかりを見てしまいがちになるが、そんな中でも、希望の光を見出していってほしい」という言葉がとても心に残りました。私たちも子どもたちの様々な悩みを聞いて、つられて暗い気持ちになってしまうことがあります。

ですが、私たちまでが暗くなってしまっては、子どもも暗い気持ちから抜け出せなくなってしまうと思います。今回、大橋さんが伝えてくださったように、子どもたちが大変な状況にいることを理解しつつも、支援者としてのプレッシャーや責任感に押しつぶされず、子どもたちが自由に明るい将来像を描けるように、支えていけるようになりたいと強く思いました。

昨年末にCFCが発刊した「被災地・子ども教育白書」でも明らかになっていますが、子どもの貧困と言っても、それぞれの子どもが置かれている状況は異なっています。このため、子ども一人ひとりに合わせた支援方法を考え、実行することが重要だということを今回の研修で改めて思いました。今回の研修で感じたことを忘れず、これからの活動に活かしていきたいと思っています。

【CFCのことをもっと知りたいあなたへ】

CFCでは、定期的に「子どもの貧困」「教育格差」、CFCの活動内容等についてお伝えするイベントを実施しています。
「ブラザー・シスターは、一体どのように子どもたちを支えているのか?」気になる方は、ぜひご参加ください。

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