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本当の「コミュニケーション能力」とは?

ブラシス面談

こんにちは!CFC学生ボランティア(ブラザー・シスター)の山田菜々美です。

私たちは、子どもたちとよりよい面談を行えるように、毎月1回子どもとの面談活動を振り返る研修を行っています。先日の研修では、参加したブラザー・シスターから「子ども主体」という言葉がたくさん出ていました。今日は、こども主体の面談にするために必要なコミュニケーション能力について、お話ししたいと思います。

◆CFCの活動で必要な「コミュニケーション能力」とは?

「子どもって、本当は話したいことをたくさん持っていると思うんですよね。それを言い出すきっかけとか機会とか、伝えるための言葉が分からないだけで。」

子どもたちとの面談を通して得た教訓として、とあるシスターのAさんは研修でこのように話していました。最初、Aさんは話題を切らさないように、自分から子どもにどんどん質問をしていって面談を進めていたそうです。

そんななか、ある時ふと「何か話したいことはある?」と面談をしていた中学生に投げかけてみました。すると、その子は、自分の興味のあることについて、どんどんと話してくれたそうです。

「私ばかりが話すのではなくて、子どもに話を聞いてあげればよかった、と今は少し後悔しています。この経験から、子どもからの話を受け入れようとする姿勢の大切さを学びました。」

グルサポ

◆「沈黙」は子どもにとって必要な時間

毎月の面談を行うなかで、ブラザー・シスターは自分主体の面談に陥りがちです。それは、ブラザー・シスターに『沈黙』を恐れる気持ちがあることが理由の1つだと思います。『沈黙』に関しては、講師として来てくださっていた福島県立医大の佐藤利憲先生からもお話がありました。

「沈黙が気まずいと感じるのは、最初は誰でもそうだから大丈夫。怖がるのも当たり前。だけど、面談を続けていく中で信頼関係が築けていったら、そこでの『沈黙』は、子どもが自分と向き合うために必要な時間だから、恐れずにゆったり子どもからの言葉を待ってみていいと思うよ。」

私自身も、子どもとの面談の中で話が途切れ、沈黙がおきてしまうと、焦って次の話題を振ってしまうことが良くあります。ですが、このお話を聞いて、「私が遮ってしまったあの時間は、子どもにとって大事な時間だったのかもしれない・・・」と思い、それ以降は焦らずに面談をするように心がけるようになりました。

mendan

私たちは子どもたちと電話でお話することが多いですが、子どもにとって、電話を介して自分の話を伝えたり、自分の話を切り出したりするのは難しいことです。子どもが自分のことを話す機会をブラザー・シスターが作ってあげること、そのために『会話の主導権』を子どもに渡すことが大切だと改めて思いました。

私たちのほんの少しの心掛けや心遣いの積み重ねが、子どもからの信頼に繋がり、逆に子どもからの言葉や信頼がブラザー・シスターにとっての充実感となっています。これからも面談を通して、お互いにとって気持ちよい関係を築いていきたいと思っています。

【CFCのことをもっと知りたいあなたへ】

CFCでは、定期的に「子どもの貧困」「教育格差」、CFCの活動内容等についてお伝えするイベントを実施しています。

「ブラザー・シスターは、一体どのように子どもたちを支えているのか?」気になる方は、ぜひご参加ください。

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