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震災時に支えてくれた世界中の方々に感謝の言葉を「英語」で伝えたい(小学6年・宮城県石巻市)

今月で震災から5年が経ち、あのとき小1だった僕は先週小学校を卒業しました。

あの日の夜、高台にある避難先から見えた、海沿いに永遠と続く、真っ赤な炎は、夜が明けてからもくすぶり続け、日和山から見下ろした町並みは、戦争の経験のない僕でも、空襲で焼け野原になった日本を見ているような、真っ黒で恐ろしい光景が広がっていて、言葉が出なかったことを今でもはっきりと覚えています。

震災後、しばらく一緒に暮らしていた祖父は、自宅の改修を終えてすぐに体調を崩し、それからたった2ヶ月で亡くなってしまいました。あんなに元気だった祖父が日に日に弱々しくなっていく状態を目の当たりにし、やはりあの日と同じように言葉を失ってしまい、「震災さえなかったら」と何度思ったか分かりません。

しかし、震災をきっかけに、多くのボランティアの方々が石巻に入り、がれきや泥の撤去をしてくれたり、支援物資が届いたり、世界中から様々な形で支援していただいていることを実感しています。

チャンス・フォー・チルドレンもまた、震災がきっかけで支援していただくことになりました。僕は、去年の9月からクーポンを利用し、学習塾に通わせていただけるようになり、半年が経ちました。今年の1月に卒団した少年野球との両立で最初は大変でしたが、春からの中学校生活では、部活と勉強を両立していくことになるので、良い準備期間になりました。

学習塾では、英語と算数を勉強してきました。今まで小学校で学んできた英語とは全く違い、単語や文法など難しいことを学んでいます。算数の方では、現在は中学校の数学で学ぶ一次方程式に入っています。4月から改めてクーポンを利用させていただけることになり、支援を継続してもらい、学ぶ機会を与えていただくことに大変感謝しています

支援の気持ちに答えるためにも、これからの1年間しっかり結果を残さなければいけないと自覚しています。具体的には、定期テストで英語も数学も90点以上を目標としてがんばります。そして将来は、支援してくださった世界中の方々に、英語で感謝の気持ちを自分の言葉で伝えられるようになることが僕の目標です。

▶ いますぐ子どもたちの夢を応援したい方へ

東日本大震災から5年となりましたが、いまだに定員の7倍(1,479名)もの子どもたちから支援の申込みが殺到しています。震災で多くのものを失った子どもたちが、夢に向かって安心して学ぶことができるよう、あなたの力を貸してください。どうぞご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

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