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今度は私が子どもたちを支えたい(大学生ボランティアの声)

みなさんこんにちは。学生ボランティアの千葉碧です。
春といえば出会いや別れが多く、環境も気持ちも新たになる季節だと思います。私は毎年必ず3月11日に、気持ちを一新します。なぜなら、東日本大震災を経験したからです。

◆支えられる側から支える側に

食料不足、水不足、自宅の流出、友人の訃報……。今まで経験したことのない出来事が起こり、先の見えない不安でいっぱいでした。そんな私の支えになったのは、多くの方々の支援です。親戚や知り合い、ボランティアの方々、支援団体等から物資や資金の援助をしていただいたことで、現在、大学に通うことができていると痛感しています。

実は、私を支えてくださった支援団体の中に、CFCがありました。私自身も以前、利用者としてCFCのクーポンを利用していたのです。そのため、利用者だった立場からできることがあると考え、大学1年生からシスターとしての活動を始めました。

最初は様々な活動に携わり、有意義な時間を過ごしていました。しかし徐々に、元利用者であるという周囲の期待に応えられないもどかしさと、勉強とボランティアの両立がうまくできないという焦りから、精神的に参ってしまいました。


(画像)ブラザー・シスターは、定期研修の企画なども自分たちで行っています。

正直辛く、やめたいと思う時期もありました。しかしやはり、自分が利用者だったころに担当してくれたシスターの方々は今でも尊敬する存在であり、私も今度は子どもたちを支える側として頑張っていきたいという気持ちは変わらず、むしろより強くなっていきました。

◆自分も子どもも、「ありのままの姿」でいられるようにしたい

現在は、3人の高校生との電話面談が一番大切で、楽しくやりがいを感じます。相手が不安な気持ちにならないように、声のトーンを同じにすることを心掛けていますが、互いに信頼関係を築くためにも、ありのままの自分で話すことを一番大切にしています。繕った自分を演じても、子どもたちにはすぐに伝わってしまいますし、それは相手に嘘をついているのと同じだと思うからです。
 


(画像)遠方の子どもには電話で面談を行います。

すでに第1志望の大学を決め、合格に向け熱心に勉強を頑張っている子、進路の希望が漠然としていて悩んでいる子。どの子も将来のことを真剣に考え、本人たちの頑張りが伝わってくるエピソードを毎回話してくれます。頑張ることはとても立派で、すごいことだと思います。しかし、無理をしすぎてまで頑張っていないかと不安になることもあります。

そのため私は、電話面談をするにあたって、家族でも友人でもない、ナナメの関係だからこそ、彼らと気軽に悩みを話し合い、私だけでなくお互いが自分らしくいられることを大切にしたいと考えています。

昔の自分と電話で話してくれたシスターの先輩方や、自分がシスターになってから学んだ傾聴などの知識を思い出しながら、少しでも彼らに寄り添い、話をしていきたいです。(千葉 碧/尚絅学院大学 総合人間科学部 3年)

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