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子どもたちの「後悔」「あきらめ」をなくすお手伝いをしたい(大学生ボランティアの声)

こんにちは、ブラザー・シスター(大学生ボランティア)の柳澤です。

私は、人生に1度しかない学生生活の思い出や記憶は、良いことも悪いことも、ずっとその後も残っていくものだと感じています。

というのも、私自身、アクティブに高校時代を過ごせた一方、「中学時代にも、もう少し積極的に過ごせていれば・・・」と後悔した経験があるからです。

このため、子どもたちが後悔なく学生生活を過ごせるように手助けしたいと思うようになりました。大学に進学して、自分のやりたいことにも繋がるのではと思い、CFCの活動に参加しました。

■CFCの活動を通して広がった視野

しかし、活動を始めて子どもの貧困問題を知っていくうちに、私は【子どもの可能性が本人の努力を超えた部分で閉ざされてしまうこと】に問題意識を持つようになりました。

CFCの子どもたちはクーポンを使って学習に励んでいますが、逆に言えば、クーポンを受け取ることができなかったら、興味を持ったことや、やってみたいことに挑戦できないということです。

興味のあることや将来的な目標、進学希望などが制限されることで、子どもたちの活力が失われてしまうのは悲しいことです。これを防止し、子どもたちの「あきらめ」を減らすお手伝いをしたいと考えて、今は活動をしています。

■先輩をお手本に、子どもたちの「あきらめ」を減らすお手伝いをしたい

以前、先輩ブラザー・シスターが、経済的な理由で大学進学をあきらめかけていた子どもに対し、奨学金や学費減免の制度を調べ、相談に乗っている姿を目にしました。

その姿を見て、その先輩の「子どもが本当にやりたいことを支えたい」という強い思いを感じましたし、その思いは子どもにとって「もしかしたら、あきらめなくてもいいのかも」という希望にもなりうるのではないかと思いました。

私は、まだ活動を始めて1年ほどで、未熟な点も多いですが、先輩たちのように、ブラザー・シスターとして、子どもがやりたいこと、学びたいことを一緒に考えたり、自分の進む道を決めつけずに、様々な可能性を信じる手助けをできればと思っています。


(画像)大学生ボランティアと子どもの電話面談の様子

■「今まで勉強できなかった分、人一倍がんばる」活動を通して感じる子どもたちのエネルギー

一方で、私は、逆に子どもたちとの面談から元気をもらうことも多いです。

以前、私が担当していた受験生の男の子は、苦手を克服して点数を底上げしようと、塾で猛勉強をして志望校に合格することができました。彼の話からは、ただクーポンを使っているというだけでなく、「今まで塾で勉強できなかった分、クーポンを使って他の人よりがんばろう!」という意気込みが伝ってきたのを覚えています。

その他にも、大会に向けて部活をがんばっている話や、文化祭にむけて一生懸命準備をしている話・・・そんな話からは、子どもたちのエネルギーが電話越しに伝わってきて、私も元気をもらうことができます。

このエネルギーは、いつか社会を育てる力になると私は感じています。今後も、子どもたちが秘めている可能性や、エネルギーをもっと大きくすることができるように取り組んでいきます。(柳澤 拓実/東北福祉大学 総合福祉学部2年)

【日本の子どもの貧困の現状についてもっと知りたいあなたへ】

毎月の活動説明会で、子どもの貧困・教育格差の現状や、CFCの活動内容等について詳しくお伝えしています。

日本の子どもの貧困、教育格差の現状や、CFCの活動をより詳しく知りたい方は、ぜひご参加ください。

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