「13.9%」これは何の数字がわかりますか?新規「ブラザー・シスター」対象の子どもサポーター養成研修を開催しました!
子どもたちのクーポンの利用や学習・生活相談をサポートする「ブラザー・シスター」になる大学生約20人に、子どもサポーター養成研修を6月3日、仙台市内で開催しました。
CFCは、子どもの面談に関する知識やスキルを習得してもらおうと、今年度から新たに「ブラザー・シスター」になる大学生に対し、毎年、専門家らを招いて研修を行っています。大学生たちは、生活困窮する世帯やCFCの事業について理解を深めたり、面談のロールプレイングをしたりしました。
この日は、東京から代表の今井悠介が訪れ、子どもの貧困の実態やCFCの取り組みを紹介しました。「『13.9%』。これは何の数字かわかりますか」と参加者に問いかけ、相対的貧困について解説しました。
相対的貧困は、その社会においてほとんどの人が享受している「普通の生活」を送ることができない状態を指します。例えば4人世帯では、日本人の等価可処分所得の中央値約490万円に対し、相対的貧困層は245万円(2015年)未満を指し、13.9%の子どもがこの層に該当すると言われています。相対的貧困の子どもたちは、周りの子どもたちが当たり前のように享受している、様々な機会を得ることができません。
今井代表が「相対的貧困の子どもたちは、普通の生活のなかに紛れてしまっている。『どうせ、僕なんて』といって、やりたいことを諦めてしまう」という現状を訴えると、大学生は真剣な表情で話に聞き入っていました。
その後、大学生からは「なぜCFCは仙台で活動しているのですか」などといった質問が出され、今井代表は「東日本大震災の被災者に対する宮城での支援は、CFCを立ち上げるきっかけとなった場所。続けていきたいし、大事にしている。そして、仙台のモデルが他の地域に学ばれるようになる。みなさんの役割がとても重要になる」などと応じました。
コミュニケーションのトレーニングでは、3人一組となって、子ども役、「ブラザー・シスター」役、それを客観的に観察する役に分かれて、面談をロールプレイングしました。「ブラザー・シスター」役は、「沈黙を恐れないでいいよ」などとアドバイスをもらいながら、いろいろと思いを巡らし、子ども役に積極的に話しかけていました。
研修に参加した大学生は、7月から実際にクーポンを利用する子どもたちをサポートしていきます。
毎月の活動説明会で、子どもの貧困・教育格差の現状や、CFCの活動内容等について詳しくお伝えしています。
CFCの活動をより詳しく知りたい方は、ぜひご参加ください。