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被災生活で感じた「困っている人を助けたい」という気持ち。逆に私が子どもたちから教えてもらったこと。(大学生ボランティアの声)

こんにちは、CFCブラザー・シスターの小谷野瑛人です。
私がCFCの活動に参加するきっかけになったのは、東日本大震災での被災生活です。直接的な被害こそなかったものの、私は当時住んでいた福島県で原発事故に巻き込まれ、各地を転々とすることになりました。

震災後は中学2年生までを茨城県で、中学3年生から高校卒業までを栃木県で過ごすことになり、転校先でクラスになじめず不登校気味になったりするなど、苦労することもありました。しかし、そんな中でも、家族や従兄弟、学校の先生など、周囲の人たちに支えられ、なんとか乗り越えてきました。そんな経験が元となり、「自分も困っている人を助けたい」と思うようになり、CFCに参加しました。

■ある子どもとの出会い

そんな思いで始めたCFCの活動ですが、逆に、子どもたちとの面談が、私にとって、自分自身と向き合い、成長するきっかけになったことがありました。

きっかけは去年担当していた高校3年生との面談です。彼と私はお互いゲーム好きということもあって距離を縮めることができ、彼は「大学、あるいは専門学校に進学してプログラマーになる」という将来の夢を私に話してくれました。しかし、その数か月後の面談で、経済的な都合で彼は進学をあきらめ、就職することにしたと教えてくれました。

このことはとても残念でしたが、その一方で、彼はプログラマーになる夢は諦めずに、就職して経済的に安定した後に大学や専門学校に進学して夢の実現を目指すと言っていて、私は夢を諦めない彼の姿に大きな影響を受けました。

当時の僕は大学進学後の進路について、自分が学んでいる心理学を生かせる仕事に就きたいということ以外、あまり深く考えていませんでした。しかし、彼との面談がきっかけで、自分が将来何をしたいのかを深く考えるようになり、カウンセラーになりたいという明確な目標を持つことができました。まだまだ未熟ですが、少しでも成長し、クーポンを利用する子どもたちの力になれればと思います。

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