CFC支援者インタビュー~スタディクーポン事業への支援に込めた想い~
CFCはさまざまな支援者の方々のおかげで、子どもたちへ支援を届けられています。今回は、書籍を出版され、印税を寄付という形でCFCにご支援をしてくださっている個人投資家のDUKE。さんと、ふりーパパさんに、スタディクーポン事業への支援に込められた想いをお伺いしました。
※いずれもハンドルネームです。ご本人の希望により、顔出しは控えさせていただいています!
-今井:本日はお忙しい中、ありがとうございます。お二方は、普段、どういうご活動をされているのでしょうか。
-ふりーパパさん:今の活動は起業家にアドバイスをしたり、出資をしたりするのがメーンです。社長にアドバイスして一緒に成長していこうということをやっています。
-DUKE。さん:元々サラリーマンをやっていましたが、今は投資事業を専業としてやっています。同時に自分にできる範囲で、次世代の若い投資家を育てたいという気持ちから、投資家の啓蒙活動もしていて、今回のように本を書いたり、時々、依頼されたイベント等で講演をしたりしています。
-今井:CFCに寄付をしようと思われたきっかけは何だったのでしょうか。
-DUKEさん:テレビで知ったのがきっかけです。僕自身も子どもが3人いて、次世代の子どもを育てたいというのが自分の中に理念としてありました。どこか信頼のおけるところで、子どもたちに役立つような寄付先はないかなと思っていました。CFCさんを調べてみたら、よさそうだなと思って。
最初CFCさんの説明会に足を運んで、いろいろ質問をしました。受け答えが素晴らしかった。たまたま不運で親御さんが被災されて経済的に困っている。だけど、やる気のある子どもたちがいる。そういうところを応援したいというのが自分の理念に合い、ぜひとも支援をしたかった。
それから、実際に事務所も訪問させてもらいました。駅と駅の間ぐらいの賃料の安いところでコストをかけずに事務所を構えられているところも素晴らしいと、最初に来た時にそう思いました。
-ふりーパパさん:僕はたまたまDUKE。さんから、CFCという団体がありますよって教えてもらったのがきっかけです。ハンディキャップのある子でも、強い意志を持っている子もいると思います。困難を乗り越えるために、CFCのような支援ができる仕組みがある方がいいだろうと思いました。
うちは子どもがいないので、自分としてもCFCを通じて子どもたちに支援をできるのはいいことだと思っています。
-今井:想いを持って支援をしてくださることがとてもありがたく、心強く思います。CFCの活動で一番共感されている部分はどのあたりでしょうか。
-DUKE。さん:仕組みがすごくしっかりしていて、すごい好循環が生まれていると感じています。「ブラザー・シスター」という制度で、大学生が震災で傷ついた子どもたちのフォローをしている。次は、フォローされていた高校生たちが大学生になってブラザー・シスターになり、大学を卒業して社会人になったブラザー・シスターが寄付の側に回って……という循環が、永続的に回るというところに感動しました。ここなら大丈夫だなと。
しかも、使い道がクーポンで教育に限定できるじゃないですか。どれだけ効果があるかということも検証されているのも素晴らしいなと。そこですね。
-今井:ちょうど今年からCFCに入職した職員も、元々ブラザー・シスターでした。社会人になって寄付をして、またCFCに戻って来てスタッフになってくれました。人もお金も循環させていくことが重要だと思っています。
また、スタディクーポンを利用できる塾に、大学を卒業してから就職するブラザー・シスターも出てきました。いろんな形で活動に関わってくれることは私たちも嬉しいことです。そこを見ていただいているのは嬉しいです。
-DUKE。さん:特に震災は時間が経つと忘れられるところもあるので、僕は末長く活動を続けてくれるところに支援をしたいと思って、CFCに支援をしています。
-今井:東日本大震災から時間が経つにつれて、経済的な問題だけではなく、不登校の子どもの割合が高くなるなどメンタル的な問題も出てきて、課題は複雑で深刻になっています。その中で長く支援をいただけることはとてもありがたいです。
-DUKE。さん:そもそも日本では少子化が問題になっている。本当は3人子どもがほしいけど、教育費が出せないから2人にしようという家庭があったりして、どんどん日本人が減っているじゃないですか。そこに危機感というか、悲しいなと思っていて。子育てしやすい社会になってほしいという想いを根本的に持っているんです。
高校まで無償化にするといった政策はどんどん進めてもらって、それでもサポートしきれないところは草の根活動じゃないですけれども、CFCのような団体で支えていってくれたらと思っています。
CFCはすごくいい循環ができている。支援してもらった後、大学入学後にブラザー・シスターになって、卒業をしたら社会人になって、昔のご恩を忘れずにまたサポートする。そういう大人がたくさんいる社会になってほしい。僕もふりーパパさんに教えてもらって、経済的に豊かになることができました。その頂いたご恩を、また別の人に返したいという思いで本を書いています。
-ふりーパパさん:僕は「ペイフォワード(ある人物から受けた親切を、また別の人物への親切でつないでいくこと)」という言葉が好きです。自分は子どもがいないし、子どもたちのためになるようなことをするのは僕としてもハッピーなことです。
結局、日本を支えていくのは子どもたち。DUKE。さんみたいに3人子どもがおられるのは素晴らしいことなんです。そういう家庭が増えていけば、日本の国力も上がっていくし、大事なことだと思っています。教育はすごい大事な分野だと思う。そういうことに特化してやってくれる団体に寄付するのが絶対いいと思っています。
-今井: お二方の想いに触れることができ、とても励みになりました。ありがとうございます。最後に多くの方々に伝えたいメッセージはありますか。
-DUKE。さん:今の自分にできることを小さなことでもいいので、行動するのが大事かなと思っています。僕は初任給20万円の当時、ユニセフに1,000円を寄付することから始めました。その後、マンスリーサポート会員となり、十数年も続けています。
お金が貯まったらやるんじゃなくて、今自分にできることをやる。100円でも500円でもいい。お金出せなかったら活動を手伝うことでもいいと思います。気持ちがあるなら、行動に少しでも移していってほしいなと思いますね。