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東日本大震災を経験し活動を続ける大学生ボランティアのメッセージ「可能性をもつ子どもたちの力になりたい」

CFCは、活動を始めた2011年からハタチ基金にご支援をいただいています。
ハタチ基金は、「東日本大震災発生時に0歳だった赤ちゃんが、無事にハタチを迎えるその日まで。」というコンセプトの下、2011年にスタートされました。(詳しくはこちら

基金設立から10年を迎えるにあたり立ち上げられた、ハタチ基金特設サイトでは、CFC大学生ボランティア「ブラザー・シスター」の佐々木さんからのメッセージ動画が紹介されています。
また、以下にメッセージの全文を掲載します。ぜひご覧ください。

◆震災で受けた衝撃と様々な思い

震災当時、私は小学5年生でした。私の地元は岩手県の陸前高田市という海沿いの町で、震災により大きな被害を受けました。
めちゃくちゃになってしまった町を見た時の衝撃は今でも忘れません。自宅やよく遊びに行っていた公園、学校の校庭など、それまで自分が生活してきた世界が瓦礫に覆われている光景はショックが大きかったです。
人への被害も大きく、私の家族は幸い無事でしたが、家族を亡くした友人も多くいました。そのような状況の中、私は様々な思いを感じながら生活していました。

◆自分は「これからの世代」使命感を感じていた

震災による不安や悲しさももちろん感じていましたが、自分は「これからの世代」という思いも感じていたことを覚えています。
「生かされた」という表現には抵抗がありますが、これから大人になる存在として、漠然とした使命感を感じていました。大学生になり、私がCFCの活動を始めたのも、この使命感によるところが少なからずありました。

◆子どもたちが持つ生き抜く力

私に限らず、当時の子どもたちは様々な感情を抱えていたと思います。私の周りにいた友人たちも、それぞれの置かれた状況で、それぞれが多くの思いを抱いていました。
子どもの感じる力、考える力は、大人の想像以上です。そしてそれは、震災当時に限った話ではありません。
CFCで関わらせていただいたすべての子どもが、自分に向き合い、自分の環境に向き合っていました。
大人から見たら小さい悩み、狭い世界に感じるかもしれません。しかし、子どもたちは決して単純な存在ではなく、簡単な世界を生きていません。そしてその中で考え、生き抜く力を持っています。

◆可能性を持つ子どもたちの力になりたい

震災から10年が経過し、現在CFCを利用している子どもには当時をよく覚えていない子どもも多いと思います。しかし、いつの時代も子どもたちは自分の世界で懸命に戦っています。
そして何より、可能性を秘めた「これからの世代」です。
震災を経験した身として被災地の子どもたちを支援しようとCFCの活動を始めた私ですが、現在は可能性を持つ子どもたちの力になりたいという思いが強くなっています。

◆その子が生きている世界、戦っている世界で、最後まで味方であり続ける

子どもたちにとって私たち学生ボランティアは、親でも学校の先生でもない身近な大人、という不思議な存在です。しかしだからこその役割があると思います。
親には言えないこと、学校の先生には相談できないこと、友達とは話せないことなど、何でも話して良い存在です。
どんな時も、その子が生きている世界、戦っている世界で、最後までその子の味方であり続けます。(佐々木 寛治/東北福祉大学 3年)

【東北の子どもたちのために今できること】

例年、3月11日はボランティアが中心となって、仙台・東京・兵庫の3拠点で街頭募金を行いますが、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い、昨年に続き中止となりました。ネットからの募金を通じてご寄付を呼びかけさせていただきます。ご協力のほどよろしくお願いいたします。

>>ネット寄付はこちら

その他の支援方法

1)CFCサポート会員に登録し「CFC東日本」をプロジェクト指定する

2)つながる募金「3.11 TOHOKU 応援はつづく」で寄付する

3)ロイヤルパークホテルズ「東北味紀行」に参加する

4)寄付ナビ「LINE友だち登録」で参加する