「みてね基金」の助成を受けて開始した「子どもの『体験格差』解消プロジェクト」の進捗をご報告します!
こんにちは。CFCの岡村です。
昨年から「子どもの体験格差解消プロジェクト」を担当しています。
(自己紹介はこちら)
CFCは「みてね基金」の助成を受け、2021年度から子どもの体験格差を解消するための新しい事業づくりにチャレンジしています。
2021年度は、当事者やスタディクーポンの利用家庭、各地域で体験活動を行う団体、生活困窮世帯や子どもたちへの支援を行う団体、研究者など、多岐にわたる方々へのヒアリング調査を行いました。調査を通じて、生活困窮世帯の子どもたちの体験活動への参加を阻害する要因や課題を洗い出すとともに、課題解消のための支援策を検討してきました。
プロジェクト開始から約1年半。活動の進捗を皆さまにご報告させていただきます。
■CFCが活動拠点を置く東京東部エリア等でトライアルを開始
調査を踏まえ、CFCは東京の東部エリア(墨田区、江東区、台東区、荒川区、足立区、葛飾区、江戸川区)の生活困窮世帯の子どもたちを対象に、トライアル事業を開始しています。
地域で、思いを持って文化芸術活動やスポーツ、体験活動を行う教室やクラブ、団体の皆さんと連携しながら、一緒に地域の子どもたちを支える奨学制度を作ろうと、試行錯誤を重ねています。
また、東京以外でも、地域で子どもの支援を行う団体の皆さんとともに試行的な取組を始めています。CFCが東日本大震災後から現在にかけて活動してきた宮城県石巻市では「NPO法人TEDIC」さんと。2018年の西日本豪雨の緊急支援で活動させていただいた岡山では「NPO法人チャリティーサンタ」さんと協働しています。
■プロジェクトの名称は、「子どもの体験奨学金ハロカル」です
現在トライアル中のプロジェクトは、「子どもの体験奨学金ハロカル」と名付けました。「ハロカル」とは、「ハロー・カルチャー」から生まれた言葉です。
スポーツも、芸術活動も、自然の中での活動も、人々が暮らしの中で生み出した「文化(culture)」です。ハロカルを通じて、子どもたち一人ひとりの「やってみたい」という気持ちに応え、子どもたちにとって新しい世界や文化、人と出会える体験の機会をつくっていきたいという願いを込めました。
そして、「体験」を通じてすべての子どもたちを包摂し、一人ひとりが自分らしく生きていくことのできる環境づくりを目指していきます。
プロジェクトの進捗は、今後も随時ご報告します。まだまだ試行錯誤の段階ですが、今後も見守っていただけますと幸いです。
【CFCの活動についてもっと知りたいあなたへ】
毎月の活動説明会で、子どもの貧困・教育格差の現状や、CFCの活動内容等について詳しくお伝えしています。
日本の子どもの貧困、教育格差の現状や、CFCの活動をより詳しく知りたい方は、ぜひご参加ください。