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地域の中で子どもたちの安心できる温かな居場所。「ハロカル岡山」近況報告

(写真)岡山駅前にて

こんにちは、『ハロカル岡山』の運営事務局を担う「NPO法人チャリティーサンタ」の河津(右)と舟井(左)です。

チャリティーサンタは2020年から、岡山市・岡山市社会福祉協議会とともに、経済的に困難な家庭への情報配信を行う「おかやま親子応援メール」を運営してきました。このメールは、岡山市から直接的に児童扶養手当受給・就学援助受給世帯へ登録の呼びかけを行っており、登録いただいたご家庭には毎週、子育て支援等に関する情報配信を行っています。

このメールを運営する中でも感じていたのが、スポーツや文化活動といった子どもたちに対する「体験」のニーズの高さ。特に習い事のような「継続的な体験」を必要とする声は多く寄せられていました。このような背景もあり、私たちは2022年からCFCと協働し『ハロカル岡山』を開始しました。

地域の特色である「公民館」を活用したモデルの実施

(写真)公民館振興室との会議の様子

現在、ハロカル岡山では【公民館】を利用した体験の場づくりをモデル的に行っています。

岡山市では公民館が中学校区に1つある身近な存在で、また岡山市の公民館は地域の課題解決の拠点として位置付けられています。そのため、さまざまな困難を抱えるご家庭は、公民館で社会資源と出会うことを期待しています。そんな岡山市の公民館では、多くの大人たちの見守りの中で、子どもたちの体験の場が生み出されています。

公民館のクラブ講座の特徴として、子どもむけの講座もありますが、多世代が参加する講座もあるということです。このため、お子さんのご家庭からは、以下のような声も届いています。

・「色んな年代の方々に可愛がっていただき、楽しく通っています。家族構成の少ない私たちにとっては第二の家族との交流&お稽古って感じです。」

・「引っ込み思案ではじめは部屋に入るのもドキドキしていましたが、皆さんが温かく迎えてくださり、声もたくさん掛けていただき、今では一人で”行ってきまーす!”と部屋に入っていけるようになりました。」

子どもたちの安心できる環境を地域で応援したい

(写真)講座の様子

現在、約40名がハロカル奨学金を利用して通っていますが、月日が経つにつれ、子どもたち一人ひとりの成長をより強く感じます。今後も、子どもたちの安心できる環境の中での「育ち」を地域で応援していけるように、『ハロカル岡山』の取り組みをより充足させていきます。

■ハロカル奨学金を利用する子どもたちのご家庭の声

・「(習い事を通じて)冬休みの宿題で金賞をとることができた。賞状をもらうことで自信も付いてきていると思います。本当にありがとうございます。」

・「最近、曲の内容が難しくなってきて、ついていくのが大変です。でも発表会を通じて、楽しく学んでいます。弾ける曲があるというのは、本当に自信に繋がります。」