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「ハロカル北海道」トライアル事業を開始します!

この度、子どもの体験奨学金事業「ハロカル」のトライアル事業を、新たに北海道で実施することになりました!

画像:「ハロカル北海道」で地域コーディネーターを務める
「NPO法人こども共育サポートセンター」長江孝さんと長江集子さん

CFCでは「体験格差」の解消をめざし、2023年度から東京・沖縄・岡山・石巻の4つの地域で、現地のNPOや個人の方々と連携しながら「ハロカル」を展開しています。

2023年度は、各地で延べ約140人の子どもたちに、スポーツや文化芸術、体験活動等への参加費として利用可能なクーポンを提供しました。

今回、CFCとして初となる北海道エリアで「ハロカル」の新たなトライアル事業を展開します。

都市部と比較して、日常のすぐ近くに豊かな自然や多彩なアクティビティの選択肢がある北海道ですが、経済的な事情や地域コミュニティからの孤立等により、すべてのご家庭や子どもたちがそうした活動にアクセスできるわけではないのが実情です。

「ハロカル」をきっかけに、家庭の状況に関わりなく子どもたちが多様な体験にアクセスできるようにするとともに、子どもと家庭を地域で見守り支える仕組みを北海道でも作っていきたいと考えています。

事業の運営に当たっては、北海道で20年近く子どもたちの体験活動を支えてきた「NPO法人こども共育サポートセンター」の長江孝さんと長江集子さんを地域コーディネーターに迎え、連携していきます。

今後は、対象地域の選定や地域の教室やクラブ、団体の開拓、対象となる子どもたちの募集(秋以降を予定)に向けた準備をお二人とともに進めてまいります。

「ハロカル北海道」地域コーディネーターからのコメント

長江孝(「NPO法人こども共育サポートセンター」代表理事)

私が20代の頃、こどもたち一人一人がイキイキと成長できる場所を創るために「こども共育サポートセンター」を設立し、これまで小中学生の子どもたちを対象とした体験活動の企画・運営を実践してきました。

子どもたちは、自然の中で自由に遊ぶ体験や、馬や羊などの家畜の世話を通じた就業体験、田植えや稲刈りなどの収穫体験など、多様な活動を通じて自分の興味を育み、新しいことに触れることで興味関心を持つ気持ちが育ちます。

また、キャンプをきっかけに集まったはじめての人との関係の中で、他の人との感じ方の違いを感じたり、仲間と協力して一人ではできないことでも乗り越える経験をしたりすることができます。

「そんな素敵な体験をすべての子どもたちに届けたい!」と思い、これまで体験活動の事業を運営してきましたが、体験活動に参加したくてもできないご家庭があること、また、これまで体験活動に触れるきっかけがなかったゆえ、積極的な興味を持ちづらいご家庭もあることを実感しました。

このような課題を感じているところにCFCとの縁があり、「ハローカルチャー&ハローローカル」を掲げるハロカル事業を通じ、北海道における「体験格差」の課題と向き合う覚悟を決めました。

私自身も、幼稚園と小学校に通う子どもの親として、「ハロカル北海道」の取り組みを通して、子どもと親と地域が共に、幸せを感じて子育ち・親育ちができる北海道を創っていきたいと思います。


長江集子(「NPO法人こども共育サポートセンター」チーフディレクター)

「地域から孤育て(こそだて)を無くして、親も子も自分の人生を生きる」

これが私の成し遂げたい夢です。

子どもが生まれた瞬間から今までの生活が一変します。夜泣きの対応、オムツ交換、心が引き裂かれる思いで園に預けて仕事に就いて、睡眠時間を削って家事をこなす…実家は遠く、ご近所さんとの交流も少ない中で誰かを頼ることもできない。

現在は、昔より遥かに子育てが大変だと言われています。本来子育ては幸せなものであるはずなのに、なにかの罰のようにしいたげられる社会に変化してきたように思います。

子育てを孤育てにさせないために、私たちは「ハロカル北海道」をスタートさせます。ハロカルに込められた「ハローカルチャー」と「ハローローカル」という2つのメッセージ。後者は地域と繋がることを意味しています。孤独な子育てから解放されるカギがここにあります。

習い事の先生やコーディネーターなど地域の様々な人たちが関わり、お子さんの健やかな成長を見守ります!そこにはきっと孤独ではなく温かな子育てが待っているはず。「ハロカル北海道」を通して、私はそんな夢を実現させたいと思います。

自身も長年子どもの体験活動に携わってこられ、熱い想いを持って「ハロカル北海道」に参画している孝さんと集子さん。引き続き、子どもたちがやってみたいことを叶えたり、地域とのつながりを深めたりしていけるような事業をお二人と協力しながら作っていきます!

「ハロカル北海道」の事業進捗は、今後も皆さまに随時ご報告させていただく予定です。