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私のチャンス・フォー・チルドレンへの想い

今日は、この場をお借りして私がなぜにCFCの活動を開始することになったのかを
お話させていただきたいと思います。

私がまず「貧困」という問題に関心を持つようになったきっかけは日雇い労働者の町である釜ヶ崎を訪れたことです。
当時、私は故郷である香川県を出て間もない一人暮らしを始めたばかりの大学一年生でした。

当時、釜ヶ崎への訪問で感じたことは「衝撃」でしかありませんでした。
衝撃ではあったものの、そこでの経験が何か次への行動に移ることはありませんでした。

そして、英語が好きだった私は両親に懇願し大学二年生の秋から3ヶ月程カナダに留学する機会を与えられました。
そこで幸運にも誰もが一度は憧れるであろうニューヨークに3日間一人で滞在するチャンスを得ることができました。

人生でも忘れることのできない刺激的な3日間でしたが何より一番心に焼き付いた情景があります。

それは、表通りを颯爽と歩く煌びやかな服を着た人々と表通りを少し外れた裏通りにいる多くののホームレスとの「格差」です。

同じ人間なのにどうしてお互いが見える街中でこれほどの格差が起こっているのだろうと疑問を強く感じました。
今思うと日本でも同じ光景を見ていたはずなんです。
ただアメリカという初めて踏み入る場だったからこそ客観的に街の雰囲気を感じることができたのだと思います。

そして、帰国後はホームレス支援をしているNPOでインターンシップに参加することにしました。

日本の「貧困問題」の渦中にある人々と接する中でどうすれば貧困問題は解決されるのか考えました。
貧困の根本的な解決には子ども時代の教育が必要であることは分かるのですが、
具体的にどのような仕組みで貧困を解決できるのか分かりませんでした。

悶々とした日々の中、ある日私の所属していたボランティア団体の理事長から「学校外教育バウチャー」
のアイディアについて話をしてもらいました。
私は「直接お金を渡すのではなく、使途限定した教育クーポンを提供するという仕組み」に感動し、
もしこの仕組みが日本中に拡がっていけば確実に社会は変わり、経済的格差による子どもの教育格差の是正、
貧困問題の解決へと繋がっていくと確信しました。

私の想いは立ち上げ時から何も変わりません。

「すべての子どもに機会を。すべての子どもに夢を。」

この仕組みが社会を変えると信じています。

代表理事 雑賀 雄太

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毎月の活動説明会で、子どもの貧困・教育格差の現状や、CFCの活動内容等について詳しくお伝えしています。

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