ニュース

低所得家庭の子どもに、体験活動や習い事は贅沢ではないか?

チャンス・フォー・チルドレンの学校外教育バウチャーの利用先は学習塾だけではありません。スポーツ活動、文化活動、野外活動、ボランティア、お稽古ごとなど、様々なものに利用できるような制度にしています。

このため、「低所得家庭の子どもに、体験活動や習い事は贅沢ではないか?」という声をいただくことがたまにあります。

◆体験活動が子どもたちの未来に及ぼす影響

「学力を上げて、進学し、就職するために、勉強が必要である」ということは誰もが容易に想像できることだと思います。ただ、勉強だけでなく、体験活動や習い事も、子どもたちの将来に大きな影響を与えうる可能性があることが明らかになっています。

例えば、独立行政法人青少年教育振興機構の「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」報告書 調査の要約(2010年)では、次のような興味深い結果が出ています。
 

●『子どもの頃の体験が豊富な大人ほど、やる気や生きがいを持っている人が多く、モラルや人間関係能力が高い人が多い』

●『子どもの頃の体験が豊富な大人ほど、学歴が高い・収入が多いという割合が高い』
 

このような、子どもの頃の様々な体験の機会が、子ども達の非認知能力の発達や、将来に影響を及ぼしている可能性があるという結果を見ていると、やはり体験の機会も子どもたちの成長に重要なものなのだと感じます。

今の日本では、学校以外の場で体験の機会を得れるか否かは、家庭の経済状況に大きく左右されてしまいます。放課後に生まれる様々な「体験の差」を埋めるために、チャンス・フォー・チルドレンはこれからも活動を続けていきます。

【日本の教育格差の現状についてもっと知りたいあなたへ】

毎月の活動説明会で、子どもの貧困・教育格差の現状や、CFCの活動内容等について詳しくお伝えしています。

日本の教育格差の現状や、CFCの活動をより詳しく知りたい方は、ぜひご参加ください。

CFC活動説明会詳細