「自分の生きる意味は自分で作れる」と気づかせてくれたCFCの活動(大学生ボランティアの声)
こんにちは。CFCブラザー・シスターの赤木菜実子です。私は大学1年生の時からCFCで活動していて今年で3年目になります。私は、CFCでの活動は、私自身の視野を広げてくれる場であると感じています。そして何より、大学受験に失敗した私に大切なことを教えてくれたのが、CFCの活動でした。
◆子どもたちに「貧困」のイメージを押し付けてはいないか?
初めての子どもとの面談の時、「貧困状態にある子どもたち」という言葉のイメージから、自分が子どもたちときちんと話すことができるのか、不安がありました。
しかし、実際に子どもたちと話してみると、元気で明るい普通の子どもたちだと感じ、言葉のイメージと現実は違うのだと気づきました。同時に、相対的貧困は目に見えにくいのだということも気づくことができました。
日本の貧困について勝手なイメージを持っていた自分はこれまで、「豊かな日本」という側面にしか目を向けていなかったのだと思います。大学生活の中でCFCに関わっていなかったら、社会人になっても「貧困の問題なんて自分とは関係のないもの」で終わっていたはずです。社会課題に自分が接して初めて、ジブンゴトになるんだと気づくことができました。
(画像)今年の3月11日には東京駅前での街頭募金活動にも参加しました。
◆「自分の生きる意味は自分で作れる」――CFCの活動で学んだこと
また、CFCの活動は私の内面も成長させてくれました。
実は、私は大学受験に失敗し、そのことで、私の親は日常生活を送れなくなるくらいまで落ち込んでしまいました。私は期待に応えられなかった自分を責め、親をこんなに悲しませるくらいなら自分は存在しないほうがいい、と思うようになりました。
そこから自分が生きている意味がわからなくなってしまいました。そんな中、変化を与えてくれたのはCFCの活動でした。
ある日、私が担当している中学2年生の女の子のお母さんと話した時のことです。お母さんから、「赤木さんとの電話面談の日、娘はいつも10分前から電話の前に座って、そわそわしながら待っているんですよ」と言われたのです。その姿を想像すると、嬉しすぎて、思わずにやけてしまいました。
また、その子には妹がいるのですが、「来年からは妹の担当もしてほしい」とも言われました。妹は「お姉ちゃんだけ電話ずるい!」と言っていたそうです。私なんかとの電話面談を楽しみにしていてくれるのかと思うと、本当に本当に嬉しい気持ちになりました。
CFCの活動を通して、自分は何ももっていないと思っていたけれど、そんな私でも生きていていいんだと思えるようになりました。また、「自分の生きる意味は自分で作れるのだ」と思えるようになりました。
これからも、自分の周りの世界から小さい変化を起こし続ける人でありたいと思っています。(赤木 菜実子/東北学院大学 教養学部人間科学科3年)
毎月の活動説明会で、子どもの貧困・教育格差の現状や、CFCの活動内容等について詳しくお伝えしています。
日本の子どもの貧困、教育格差に対して何かアクションしたいと考えている方は、ぜひご参加ください。