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新型コロナ・物価高騰の子ども及び家庭への影響調査結果を発表しました

CFCは、新型コロナや物価高騰が及ぼす子どもや家庭への影響について、中高生の子どもがいる生活困窮世帯の保護者888名に対して行った調査結果を発表しました。

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■調査結果のサマリー

調査の結果、大きく以下の3つが明らかになりました。

(1)新型コロナ発生前(2019年)と2022年を比較すると、4割以上の生活困窮世帯が、新型コロナ発生前の所得水準に戻っていない

(2)物価高騰の影響により、約9割の家庭が子どもの学習・教育関連の支出を減らした、または減らす見込みだと回答した

(3)コロナ禍や物価高騰の影響により、3~4割以上の家庭で学校外教育を利用する機会の減少や子どもの学力・学習意欲の低下などの困りごとが見られた

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グラフ:「物価高騰の影響により、お子様の学習や教育に関する支出に変化がありましたか。」に対する回答
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■保護者から寄せられた声(一部抜粋)

・コロナ禍で世帯主の給与が8割減になり子供の塾をやめてもらうしかなかった。塾をやめてから学習意欲や登校意欲が下がり不登校ぎみになってしまいました。(宮城県/高3)

・このまま全ての物が高騰していくと思うと、私の収入で育てて行けるのかとても不安です。子ども達には夢があります。塾にも笑顔で行かせてあげたいです。心配しかありません。(宮城県/中3)

・高校受験に向けての勉強の為に、せめて中学3年の間は塾に通わせてあげたいのですが、水道、光熱費の高騰、食費の高騰で思うようにお金が回らず、子供の将来を潰してしまうのでは無いかと不安です。(兵庫県/中3)

・収入は変わらないのに、支出だけが増えて非常に苦しい。夏期講習や冬期講習などに行かせてあげたいが、このままの状況だと難しい。(東京都/中3)

調査報告書では、本調査の概要やデータの詳細、調査結果のまとめ等を記載しています。ぜひご覧ください。

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新型コロナ発生から3年が経過し、関連報道が以前より少なくなってきたこともあり、同感染症の社会や経済に対する影響が、ある程度落ち着いてきたかのようにも見えます。

しかし今回の調査結果からは、経済的困難を抱える家庭やひとり親家庭においては、今なお新型コロナの影響が色濃く残っていることが明らかとなりました。また、その状況に追い打ちをかけるかのように、昨今の急激な物価高騰が生活困窮世帯の生活を圧迫し、子どもたちの学びの機会や学習意欲にも深刻な影響を及ぼしています。

CFCでは、このような社会情勢下にあっても子どもたちがのびのびと学べるように、引き続き全力で活動に取り組んで参ります。

子どもたちを応援してください!

CFCでは、毎年定員を上回る子どもたちから支援の応募が寄せられ、希望するすべての子どもたちに支援を届けることができない状況です。ひとりでも多くの子どもたちに学ぶチャンスを届けるため、皆さまの温かいご協力をお願いします。


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