【紺綬褒章受章者インタビュー】子どもたちが選択肢を持てるよう継続的に寄付したい(藤原正明さま)
CFCは、内閣府より紺綬褒章(こんじゅほうしょう)「公益団体」として認定を受けている団体です。個人で500万円以上(団体・企業で1,000万円以上)のご寄付をCFCにいただき、定められた条件を満たす場合には、CFCから文部科学省への紺綬褒章の授与申請が可能です。(参考)
今回は、個人としてCFCにご寄付をいただき、令和5年7月1日付で紺綬褒章を受章された、大和財託株式会社 代表取締役CEOの藤原 正明さまに、寄付に対するお考えや紺綬褒章を授与されたことへの想いなどをお伺いしました。
(インタビュー・執筆:内藤日香里)
収益不動産を活用した資産運用コンサルティング事業を展開。資産運用したい方や、土地などの資産をお持ちの方の相続対策などのコンサルティングから物件の提供、その後の管理運営などを一気通貫して行っている。
写真左:藤原さま、写真右:CFC高田。大和財託さまのオフィスにお伺いし、褒章と賞状をお渡しさせていただきました。
■自分が格差を助長する側になってはいけないから、継続的な寄付を大事にしたい
ー藤原さまは、社会課題とご自身の事業との関わりについて、どのように捉えていらっしゃいますか?
人間にとって、命の次に大事なものってやっぱり経済的な部分、お金の部分だと思っています。お金がないことには、選択肢も広がらないわけなので。
私たちのお客様にもいろんなニーズがあるんですけど、例えば中小企業経営者であれば、資産運用による収益源があることで会社の経営が安定するので、事業を継続できたり、社員の雇用を安定的に維持したりすることができますよね。
会社員の方であれば、アパートやマンションの経営によって第2の収入源があることで、自分のやりたいことにチャレンジしやすくなる。そういった部分で、お客様の選択肢を広げることにも貢献していると思います。
紺綬褒章受章者に授与される褒章。今回藤原さまにも賞状とともにお渡しさせていただきました。
ー御社のWebサイトなどを拝見しましたが、事業を通じた社会貢献以外にも、教育系のNPOへの寄付などにも積極的に取り組んでおられますね。
(寄付金額としては)小さなものですが、会社のリフレッシュスペースに置いてあるコーヒーを飲むごとに、僕も社員も1回10円を募金箱に入れて、集まった金額を寄付をしようという取り組みを全社的にしたことなどがありましたね。
ー社員の皆さまとも一緒に寄付に取り組んでこられたんですね。寄付を大切なものと考えておられるんだなと感じました。
そうですね。生きていく上では、お金を稼いで、そこから納税するだけでも十分社会に貢献しているとは思うんですけど、僕みたいな立場の人間は、それ以上のことをやっていかないと、社会に良い影響を与えづらいんじゃないかなと思っているんですよね。
日本は格差が広がっていますけど僕自身、事業により収益を得て生きている中で、(自分が)その格差を助長する方になってはいけないと思っています。だから、せめてその一部を御社のような団体の方に寄付させていただくというのを、継続してやっていくのは大事なのかなと思っています。
寄付したことを感謝されることが、自分のエネルギーにもなる
ー格差についてのお話がありましたが、元々教育格差の課題に関心をお持ちだったとのことですね。
そうですね。「教育」というのはすごく肝だと思っています。自分で自分の生き方を選択し、自分で魚を釣って人生を切り開いていくために、教育とか知恵とか、体験を通じて経験を積んでいくといったことは大事だと思うんです。
©Rintaro Kume
その一方で、今の日本では経済的な格差が教育格差にもつながっているなというのはこれまでに感じてきたので。経済格差が教育格差に直結しないような仕組みというのは、やっぱり大事だなと思いますし、それがひいては、日本全体の教育レベルが高まることにもつながるんじゃないかと思っています。
ー様々な団体が教育格差の課題に取り組んでいるかと思いますが、当法人を寄付先に選んでいただいた理由をお聞かせいただけますか?
CFCのホームページなどを一通り拝見して、寄付したお金が有効に子どもたちに行き渡るんじゃないかなという期待を感じたので、(寄付先として)選ばせていただきました。
都会などは特にそうだと思うんですが、今は公的な教育以外の部分で、経済的な差によって(学びの)機会の有無に差がつきやすいなと感じていて。そういう(学校外の)学びに対してクーポンを提供しているところや、CFCが直接子どもたちにクーポンを提供することで中間のロスが少ないところがすごくいいなと思います。
あとは、実際に当時支援を受けた方が、大学生になったり社会人になったりした時の声を聞けたのも、純粋に良かったなと思いますし。自分がした寄付を、生き金として使ってもらえたんだなと感じました。
藤原さまには、法人設立10周年を機に制作した「CFC設立10周年レポート」で、クーポンを利用した卒業生の子どもたちの声をお読みいただきました。
ーそのようにおっしゃっていただき、本当にありがとうございます。今回、藤原さま個人として多額のご寄付をいただき、紺綬褒章を受章されましたが、受章されてどんな思いを抱かれていますか?
日本国民として、素直によかったなと感じています。もちろん、これで終わるわけではありませんので、これからも一定の寄付は継続的にしていきたいと思っています。
あと、僕自身もYouTubeなどで発信をしていて、最近は中小企業の経営者の方にも見ていただいているんですけど、(紺綬褒章の受章についても)そういうところで発信することで、(動画を見た人が)ちょっとでも「俺も寄付しようかな」って思ってくれるようになれば良いなと思います。
ー私たちも、より多くの方が寄付にご関心を寄せていただけたらと思っています。最後に、寄付を通じた社会貢献に関心がある方に対して、何かメッセージをいただけますでしょうか?
寄付をすることは、直接的あるいは間接的にでも、非常に感謝されることだなと思うので(寄付をした人にとっても)ガソリンというか、エネルギーをもらえることだと思うんですよね。
必ずしもまとまったお金でなくてもいいので、まずは寄付をしてみる。そうすることで、何らかの形で社会に貢献したんだなという、心の豊かさを得られるのではないかなと思います。
ーご寄付を通じて、ご自分でも心のエネルギーや糧にしていただけるとしたら、私たちも嬉しく思います。本日は貴重なお話をお聞かせくださり、ありがとうございました。
藤原さま、お忙しいところお話をお聞かせいただきありがとうございました!
「(クーポンが)その子の人生のきっかけになればいいかなと。最終的には本人次第という部分があるにしても、(経済的な理由等により)選択肢すらない子どもたちもいる。そういう子たちをCFCが支援してくれるなら、それが一番、生き金になるなと思うんですよね。」
インタビュー終了後、藤原さまがそんな風におっしゃってくださいました。
藤原さまご自身も、インタビューの中で度々、現在の事業を通じて「お客さまの人生や経営の『選択肢』を増やすことに貢献してきた」とお話しされていました。今回、CFCを寄付先として選んでくださったのも、スタディクーポンをはじめとする私たちの活動が、子どもたちの未来の「選択肢」を増やすことに期待してくださったのではないかと感じています。
その期待を裏切ることのないよう、今後とも、子どもたちの多様な学びの機会を支えるために、全力で活動に取り組んでいきたいと思います。
藤原さま、子どもたちのために多大なご寄付をいただき、本当にありがとうございました!
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※参考記事:CFCが団体認定を受けている日本の褒章制度「紺綬褒章」のご紹介