子どもの体験奨学金「ハロカル」の事業進捗をご報告します!
こんにちは、CFC代表の今井です。
今回は、子どもの体験奨学金「ハロカル」を立ち上げるためのクラウドファンディング実施より1年となりましたので、活動の進捗をご報告いたします。
159名の子どもたちに体験奨学金を提供
23年度はトライアルとして、東東京・沖縄・岡山・石巻の4地域にて、経済困窮家庭の小学生139名に子どもの体験奨学金「ハロカル」(以下「体験奨学金」)を提供しました。
体験奨学金の利用先の登録数は100を超え、スポーツ・音楽・芸術・伝統芸能・ものづくりなど幅広く、子どもたちは一人ひとりの興味にあった体験の機会を得ることができました。
(画像)各地の実情に合わせて事業を展開しており、岡山では公民館を活用してプロジェクトを実施しています。
体験奨学金を利用するお子さん・ご家庭のなかには「どのように利用先を選んだらよいか分からない」という方もいらっしゃいます。
このため、「コーディネーター」と呼ばれるスタッフがご家庭と面談を行い、お子さんの興味・関心、保護者さまの不安(送迎の負担等)などをヒアリングし、一人ひとりにあった体験の場に繋ぐお手伝いをさせていただきました。
・「子どもが運動を通して新しい世界を見つけ楽しみ、そこで知り合えたお友達、可能性を広げてくれたクーポンに心から感謝です。」(小5・保護者)
・「子どもの可能性や世界が広がったことに、親として嬉しくてたまりません。」(小2・保護者)
・「習い事を通して、子どもの楽しいや嬉しいという気持ちが増えると良いなと思っておりました。実際に(以前は)子どもから「毎日同じことの繰り返しでつまらない。」と言われたことがあり、ごめんね。と謝ることしか出来ませんでした。」(小1・保護者)
また地域別のプロジェクトに加えて、秋には「ハロカルアウトドア」という体験活動の中でも「自然体験」に特化したプロジェクトを試行実施し、20名に体験奨学金を提供しました。
経済困窮家庭の子どもたちが、自然学校をはじめとしたプログラムに、体験奨学金を利用して参加できるようにする仕組みです。子どもたちからは、早くも「次はいつ行ける?」といった声も寄せられています。
BS朝日「Fresh Faces」というテレビ番組で、代表の今井を取り上げていただきました。体験奨学金の利用先となっているピアノ教室の様子が紹介されていますので、ぜひご覧ください。
新たに北海道での展開が決定
24年度は、上記4地域での継続実施に加え、新たに北海道でも事業を実施することが決まり、現在、体験奨学金を利用する子どもたちの募集を行っています(詳細)。
ほかの地域でも、団体さんから「自分たちの地域でも実施したい」という声をいただいたり、お困りのご家庭から「支援を受けたい」という声も多くいただいています。
クラウドファンディングで温かいご支援をいただいた皆さまには、改めて深くお礼を申し上げます。
引き続き、体験奨学金を提供した子どもたちがよりよい体験の場に出会えるようサポートするとともに、より多くの子どもたちが体験の機会を得られるよう、活動の輪を広げてまいります。
「体験格差」の現状を社会全体で共有し、解決に向けた議論の土台を作っていくことを目的に、24年4月、代表・今井が書籍「体験格差」(講談社現代新書)を出版しました(Amazonはこちら)。
CFCが実施した全国調査のデータや、ご家庭へのインタビュー、体験格差の解消に向けた提案についてまとめています。
本書は大きな反響をいただいており、出版後4か月で早くも第6刷となっています。