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子ども自身に「考える力」を

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こんにちは!大学生ボランティア(ブラザー・シスター)の「こんの」です。

今回は、私がシスターとして活動し始めてから3年間ずっと面談の担当をしている中学生の男の子についてお話ししたいと思います。

彼と面談を始めたのは、彼が小学校5年生のとき。初めは会話がぎこちないこともありましたが、今では最近あった嬉しいこと、大変だったこと、楽しかったことなどたくさんのことを話してくれます。「小学校から中学校にかけて、声が低くなったな」とか、「これが好きなのは変わらないのだな」とか、「こんのさん!」と言いながら話してくれる内容や声から感じる毎月の小さな発見がとても楽しみです。

◆子ども自身に「考える力」を

私が面談を続けていく中で大切にしていることが2つあります。

1つ目が「利用者(子ども)自身で考える」です。例えば彼が何か悩んでいるとき、もちろん私も一緒に悩み、考え、迷います。しかし、クーポン利用者の子自身が自分で気付くこと、調べることも大切です。私が先回りすることで彼らが気付けるはずだった選択肢が減ってしまうかもしれません。そのようなことの無いよう気を付けています。

彼も小学校のときに比べて、中学校に上がってからの方が、好きなものや面談の進め方についてなど、自分の意見をよく教えてくれるようになりました。中学校に上がり、彼が変わったところでもあり、自分で考えることを継続してきた証でもあるのかなと思っています。

◆子どものお手本となれるように

2つ目は「あいさつを欠かさない」です。当たり前のことではありますが、シスターとして接する以上、人としてお手本でありたい、あいさつは信頼関係を築く上で必要不可欠なものだと考えています。特に、電話面談となってしまうことが多いので、顔の見えないコミュニケーションだけに、基本的な信頼関係を築くことは大切です。

「こんばんは、今月もよろしくね」、「今日はありがとう!来月もよろしくね」など、些細ではありますが、こうしたものの積み重ねが、私たちブラザー・シスターと、子どもたちとの間を近づけていってくれるのだと思っています。初めのころは、私が一方的にあいさつすることも多かったのですが、面談を続けるうちに同じようにあいさつを返してくれるようになり、更にしばらくすると彼からしてくれることも増えました。それがとても嬉しかったことを覚えています。

逆に私も面談を通して、たくさんのことを学びました。これからも彼とともに成長していけたら、思い出を作っていけたらと思います。

(CFC東日本シスター・こんの)